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◎ 遠藤章特別栄誉教授の文化功労者顕彰祝賀会を開催
 1月21日(土)、ホテルニューオータニ(千代田区紀尾井町)において、遠藤章特別栄誉教授の文化功労者顕彰祝賀会が開催されました。
 祝賀会には、役員および発酵学研究室同窓生など本学関係者のほか、研究開発関係者、遠藤特別栄誉教授のご友人およびご親族等、計110名が参加し、和やかにかつ盛会となり、多彩な分野の方々によるお祝いとなりました。
 遠藤特別栄誉教授は、「スタチンの発見と開発」により、応用微生物学の研究・教育に優れた業績を挙げ、その功績は顕著であることから平成23年度文化功労者として顕彰されています。
 スタチンは、血中コレステロール値を下げる画期的な医薬で、体内でコレステロールを作る過程で重要な酵素の阻害剤の総称であり、遠藤特別栄誉教授は最初のスタチンを発見し、コレステロール低下作用をもつことを確かめ、これが契機となって世界中で研究が行われ、いくつもの種類のスタチンが医薬として利用されるようになりました。
 現在、スタチンは世界中で3000万人もの患者に使われ、心臓病や脳卒中などの予防に役立っており、これまでに遠藤特別栄誉教授は、ハインリヒ・ウィーランド賞(1987年)、ウォーレン・アルパート賞(2000年)、日本国際賞(2006年)、シャウル・マスリー賞(2006年)、ラスカー臨床医学研究賞(2008年)など、数々の国際的賞を受賞しています。
 
 
 
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