◎ テクノルネサンス・ジャパンにおいて 農学部の学生が「奨励賞」を受賞

 日本経済新聞社主催の第4回テクノルネサンス・ジャパン「企業に研究開発してほしい未来の夢」アイデア・コンテストにおいて、農学部生物生産学科3年の光山拓実さん提案の「夢の微生物接着剤の可能性」が、「テクノルネサンス・ジャパン奨励賞」を受賞しました。
 このコンテストは、大学での研究と企業のコア技術・事業を組み合わせることにより、新しいサービスや製品のアイデア、それらを展開するためのビジネスモデルの提案を行うことをめざすもので、本年度は「みんなの『創造的ハイブリッド・ケミストリー』」というテーマのもと、企業5社(住友化学株式会社、株式会社スリーボンド、大日本印刷株式会社、東レ株式会社、株式会社村田製作所)の参加により開催され、一次審査を通過したアイデアのみ企業においてプレゼンテーションが行われ、各賞が選出されました。
 なお、表彰式は1月13日(金)に、日本経済新聞社東京本社において行われました。
  
●テクノルネサンス・ジャパン奨励賞
 夢の微生物接着剤の可能性
 再生可能で新しいコンセプトの接着剤として、「化学的な接着(糊の役割)と物理的な接着(アンカーの役割)を微生物に同時にさせることができないか」という青写真を提案。
さらに、イネイモチ病菌というユニークな特性をもった菌(60気圧で穴をあけられる)を紹介して、微生物によるバイオボンドビジネスの可能性を提案し、農学分野にみられる菌の面白い特性を化学系のボンドに生かせないかという点で独自性を展開しました。
  
  
【受賞に寄せて】 農学部生物生産学科3年
光山 拓実
 過去に理工系しか受賞者がでていない状況の中で、農学部所属として初の受賞ができたのは誠に嬉しいことであるとともに、もっと農学系からこのようなイベントへの参加が増えて活発な議論が可能となることに期待したいです。また、今回のイベントを通じてプレゼンテーションの難しさなどさまざまなことを勉強することができ、普段接しない分野の方との交流ができ、参加して本当によかったと思っております。
  
※テクノルネサンス・ジャパンの詳細は、以下のURLに掲載しています。
http://nikkei-techno.jp/result_4th.html
 
 

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