学内の動き T行事・イベント
◎ 鳥飼育施設開所式を挙行
 12月6日(火)、府中キャンパスにおいて、鳥飼育施設(傷病鳥の野生復帰のためのリハビリテーション用飼養施設)の開所式が行われました。
 今回開所した飼養施設は、学長裁量経費により工事が進められ、温度や衛生管理など十分な配慮がなされた設備として完成し、開所式では、施設の管理者である渡邉泉農学研究院准教授の挨拶と経過説明に始まり、普後一学術・研究担当副学長出席のもと、西村直章総務担当副学長および国見裕久農学府長の挨拶の後、リハビリテーション中の傷病鳥の見学を行いました。
 本学では、東京都内で保護される傷病鳥の野生復帰を支援するため、渡辺元農学研究院教授と渡邉准教授が中心となり、学生有志、東京都から委託を受けたNPO法人、獣医師等による連携体制を構築し活動を行ってまいりました。
 野生復帰の支援活動においては、学生サークルの野生動物研究会内に設置されたリハビリケージ・プロジェクト(略称:RCP)が中心として活動に取り組み、これまで、絶滅危惧種であるアカアシカツオドリやオオルリ、キビタキ、メジロ、ウグイス、コゲラ、マヒワなど1,000羽を超える野鳥の野生復帰に成功したほか、オオタカ、ハヤブサ、ハイタカ、フクロウ、チョウゲンボウなど猛禽類のリハビリテーションも積極的に行っており、野生復帰支援に適した環境条件や飛翔訓練などの技術や知識の蓄積を行っています。
 また、12月14日(水)には、RCPと東京都による共同研修会が開かれ、財団法人山階鳥類研究所の研究員による解説などが行われました。今後も東京都における傷病鳥野生復帰の拠点として、積極的な活用が期待されています。
 
 
 
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