この特別講演会は、魅力ある大学を創出する取組として、本学の基本理念である「循環型社会の実現」をテーマに毎年開催しているもので、今回で第12回目となります。
講演会には、松永是学長、西村直章総務担当副学長をはじめ役職員、学生、一般の方々約150名が参加し、「環境革命が起きようとしている」との観点から、｢生き物｣が持つ知恵を工業化する「ネイチャーテクノロジー」の開発の重要性、世界が注目する「里山・里海システム」、未来に向けて、人々の心の意識を「豊かさを追い求める時代」から「深める時代」へと大きく変化する必要があることが講演されました。
また、「都市がもたらす環境負荷」について欧州と日本の「都市と自然」の構造を比較しつつ、日本人は自然の力を「いなす」知恵を身につけ、美しくも気難しい国土を相手に生活をしてきたことが解説され、その経験を活かし、東日本大震災により被災した地域の復興方策について提案があるなど、幅広い視点で聴講者をうなずかせつつ、科学技術を今後どのように社会へ貢献させていくか示唆に富んだ講演会となりました。
