◎ 本学公開講座(遺伝子実験施設)が日本植物学会特別賞を受賞

 9月18日(日)、日本植物学会第75回大会が開催されている東京大学駒場キャンパスにおいて、日本植物学会特別賞の授賞式が行われました。
 日本植物学会特別賞は、植物科学や植物学会の発展に貢献のあった個人や団体を顕彰し、植物科学の活性化をはかろうとするもので、今年度は筑波大学遺伝子実験センターと東京農工大学遺伝子実験施設での公開講座による10年間の継続的活動が対象として推薦され、当日の日本植物学会第75回大会で表彰されました。授賞理由は以下のとおりです。
 遺伝子組換え植物を用いる実験は、現在の植物科学にとって不可欠の要素となっており、様々なバイオテクノロジーへの応用を通じて、社会にも大きな影響力を与えています。鎌田博筑波大学教授および丹生谷博東京農工大学教授を中心とする「教育目的遺伝子組換え実験支援者グループ」は、この革新的な技術の普及に必要な国内規定整備等に貢献し、我が国の初等中等教育に「遺伝子組換え実験」が普及する契機となる様々な支援を行いました。2001年から2010年までの間に筑波大学と東京農工大学で開催された「組換えDNA実験教育研修会」は合計27回におよび、これらの研修に参加した全国の中高等学校の教員数は608名にのぼります。研修会で蒔かれた実験教育の種は、多くの中高等学校に直接・間接の影響を与え、今では全国で毎年1万人以上の生徒が遺伝子組換え実験を経験していると推定されます。これらの努力は、我が国の遺伝子組換え植物に関する研究基盤構築と理解増進に大きく貢献しており、植物学会の特別賞にふさわしいものと高く評価されました。
 受賞の詳細については、以下のHPをご参照下さい。
 http://bsj.or.jp/osirase/osirase_open.php?shu=1&did=411
 
 
 
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