学内の動き T行事・イベント
◎ 工学部各学科でオープンラボ・体験教室を開催
◇化学システム工学科
 6月18日(土)、小金井キャンパスにおいて、高校生および高等専門学校生を対象としたオープンラボ「化学の工学で学べること」が開催されました。
 当日は高校生38名の参加があり、講義と研究室での実験が行われました。
 参加者からは、「研究施設を見ることができて良かったです」「普段の研究をもっと知りたくなりました」などの感想が寄せられ、高校生にとって「化学の工学」が身近になった有意義な体験教室となりました。

【キャンパス体験】
1. 化学の工学が拓く光通信の世界
2. 環境に負荷をかけない自然浄化を化学する

【研究室体験テーマ】
1. 浮遊する微粒子を移動させてみよう
2. 稲わらを糖に変えよう
3. 微生物燃料電池
4. 材料ナノテクノロジーの世界を覗いてみると
5. 工場萌え!バーチャル化学工場のオペレータになってみよう
6. 美肌効果あり♪化粧品の結晶を作ろう
7. ゲルを造ってみよう
 
 

◇物理システム工学科
 7月25日(月)、小金井キャンパスにおいて、高校生のための一日体験教室「体験物理工房」が開催されました。この体験教室は、「高校生が物理現象に触れ、その面白さを実感し、物理への興味を深める機会としてほしい」という願いから毎年実施しているものです。
 第9回目となる今回は、共催の高大連携体験教室への参加者を含め計45名の高校生が、9テーマに分かれて活動しました。
 参加者達は皆、熱心に講義を聞き、目の当たりにした数々の物理現象に感動を憶えた様子で、高校生などの「理科離れ」が危惧される今日ですが、理科に対する好奇心旺盛な頼もしい高校生は沢山いることを感じました。
 事後のアンケートでは、「不思議に思っていた現象の仕組みを深く理解できた」「うまくいったときの達成感が大きかった」「物理に対して一層興味をもった」とのコメントがあり、また「満足度の5段階評価」の項目では、参加者全員から5または4という評価を受け、高校生が存分に楽しみ、物理への興味を深める一日となりました。

【実験テーマ】
1. 重力加速度を測る
2. 水素原子のエネルギーを調べる
3. 超電導を測る
4. CDで分光器をつくる
5. 空気中の放射性物質とその半減期、霧箱をつくってα線を見る
6. 光合成に学ぶ太陽電池の原理
7. 直流モーターをつくる
8. オーロラをつくる
9. 砂粒の動き
 
 

◇機械システム工学科
 7月30日(土)、小金井キャンパスにおいて、「発見!メカワールドMech World −あなたも1日研究者−」が開催されました。
 この体験教室は、一般高校生や本学の受験希望者、高大連携校の高校生を対象とした機械システム工学科独自のプログラムで、今年度は関東近県のみならず遠方からの参加者もあり、合計71名が参加しました。
 当日は、機械システム工学科の紹介後、機械系ものづくり4サークル(ロボット研究会R.U.R、フォーミュラSAE、エネラボ、航空研究会)の紹介が行われました。引き続き、体験プログラムとして、参加者が機械システム工学科の18種類のロボット、クルマ、航空宇宙、材料加工技術、エネルギー関連の体験研究テーマに分かれ、担当教員および学生の指導の下で3時間ほど実験等を行い、参加した高校生は一様に真剣なまなざしで、まさに"研究者"としてそれぞれの研究テーマに打ち込んでいました。
 プログラム終了後の感想では、「自分の知らなかった現象を初めて体験できておもしろかった」「大学の研究室を体験できてとてもよかった」など、満足したという声が多数あり、このイベント全体を通して、より一層機械の魅力を感じられた一日となりました。

【体験研究テーマ】
1. 熱を汲み上げるヒートポンプの仕組みを知ろう
2. スターリングエンジンを作ってみよう!
3. 移動ロボットの知能制御―数式を使い生物のように動かす―
4. 動くシステムを自作しよう―マイコンの基板自作と制御プログラミング―
5. 電気自動車の滑らない話!
6. ドライビングシミュレータで車両制御技術を体験しよう
7. そんな制御で大丈夫か?大丈夫だ、問題ない!(振り子の運動制御)
8. 地球を救う太陽のエネルギー―太陽電池を作ってみよう―
9. 金属の塑性―オリジナル金属カップの製作実習―
10. 地震モデルの実験をしてマグニチュード分布を求めてみよう
11. 物の強さを測ってみよう
12. 電気自動車を体験してみよう
13. 音で冷やす冷凍機
14. マイクロ雷による超硬材料の微細加工
15. 航空機周りの流れを室内で作る・見る
16. 形を覚えさせることができる合金(形状記憶合金)とは?
17. 滑りやすい面、滑りにくい面の謎を探る
18. プラズマの力を体験しよう
 
 

◇情報工学科
 8月5日(金)、小金井キャンパスにおいて、高校生向けの一日体験教室「顔認識の真実 〜 デジカメは本当に"顔"を認識しているの? 〜」が開催されました。
 当日は、高校1年生から3年生の9名が参加し、デジタルカメラや携帯電話に搭載されている最先端の顔認識技術を体験しました。
 ウェブカメラを用いた実験では実際に顔検出を行い、人間には認識できてもコンピュータには顔と認識できない場合があることや、反対に人間には顔と思えないものでもコンピュータでは認識されるパターンが存在することを確かめました。さらに、「なぜそのようなことが起きるのか」という顔検出の原理についての解説に、参加者全員が熱心に聞き入っていました。
 今回の体験教室によって、身近な情報工学技術が研究者の多大な努力とユニークなアイデアに基づいて作られていることが実感できたことと思います。
 

 
 
←前の記事 次の記事→

512号目次へ戻る