◎ 第12回 理工系学生 科学技術論文コンクールで
農学部生物生産学科の学生が入賞


 「第12回 理工系学生 科学技術論文コンクール」において、農学部生物生産学科3年生 光山 拓実さんが見事入賞されました。光山さんはそれに先立つ「第11回 日本人学生の『アジア体験コンテスト』to ベトナム・ミャンマー・ラオス」においても『夢・体験賞』を受賞。栄誉あるダブル受賞、本当におめでとうございます!

<理工系学生 科学技術論文コンクール>

【コンクール概要】
 全国の理工系大学生・大学院生(修士課程)、工業高等専門学校生を対象に、「科学技術と日本の将来」というテーマで学生らしい自由な発想による論文をつのるものです。

【企画内容】
 農業の本質は光エネルギーを物質の化学結合エネルギーに変える、すなわちエネルギーのキャッチであります。しかし近年ではエネルギーの投入を必要とするがアウトプットである産物の品質向上・安定的な生産システムの制御を目的にした植物工場に代表される精密農業という考えが出現しました。そのような背景のもと、エネルギー投入量により農業の分類、束縛条件に対する最適なエネルギーレベルの農業の展開の可能性を提言し、 最後にそのためにはさらなら農学と工学の協力が不可欠、なかんずく本学のような大学が頑張らなくてはいけないと述べました。

【受賞に伴うコメント】
 理工系科学技術論文コンクールという名前からわかるとおり、過去の参加・受賞者はほとんどが工学・理学部であり、農学系は過去に1人、農芸化学の方が受賞しているのみでした。その意味では所謂農学科に所属する私の投稿は非常に酔狂な行為に見えるかと思います。 しかし、環境・食糧・エネルギーといった問題が重視される現代において農学の占める意義は大きく、農学というものをもっと知ってもらおうという生意気な思いでこの企画に参加しました。 結果として、まだまだ未熟で稚拙な文章ながら入賞という形になり私の試みは一定の成功を得ました。 しかし、今後もさらなる農学の理解に努めたい所存です。

【発表内容】
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(農学部生物生産学科3年生 光山 拓実)



<日本人学生の『アジア体験コンテスト』to ベトナム・ミャンマー・ラオス>

【コンクール概要】
日本人学生がアジアについて考え、実際に体験することでアジアに対する理解を深めることを目的としています。体験の対象国を3ヵ国とし、ベトナム・ミャンマー・ラオスで「どんなことを体験したいか」をテーマに企画をし、書類選考・面接を経て入賞が決定されます。

【企画内容】
コーヒーとハーブ(強い香気をもつ野菜の類)という2つの作物を軸にベトナムに3週間滞在しておりました。 世界2番目のコーヒー生産大国であるベトナムのコーヒー農家にファームステイをすることで生産者にとって現地でコーヒーとはどのような作物であるか、ならびにどのように消費されているかをアンケート調査などを通して考えさていただきました。 また、ベトナム料理に欠かせないハーブを生産現場、流通現場、消費現場という3点に注目してどのような作物であるかを考えさせていただきました。

【受賞に伴うコメント】
 学部1年生の夏季にベトナムに行き、本学の国際環境農学専攻の及川洋征助教のバックマーprojectを見学させていただいたような経験がこのコンテストに応募するきっかけとなりました。今回の2度目のベトナムは私自身の農学に関する知識の向上もあり、より魅力的なものになりました。また、この企画実現の過程で日本のハーブ農家の方など多くの方々とのつながりを得られ大変貴重な経験になりました。 多数の協力してくださった方々にこの場をお借りして深く感謝の意を表明したいと思います。

(農学部生物生産学科3年生 光山 拓実)
 
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