◎ 2010キャンパスベンチャーグランプリで大学院技術経営研究科の学生が特別賞・りそな銀行賞を受賞

 2月3日(木)、学生による新事業の提案コンテスト「2010キャンパスベンチャーグランプリ東京」において、大学院技術経営研究科HOPE80プロジェクトの学生(代表:中山政行さん)による発表「位置情報を活用したソーシャルメディアによる地域活性化事業」が、「特別賞・りそな銀行賞」を受賞しました。
 キャンパスベンチャーグランプリ東京は、起業家を目指す学生の支援、新産業の創出と人材育成を目的として、学生のユニークな発想、斬新なアイディア、独創的な技術を経済の活性化、社会貢献につなげるため、審査委員とメンターのアドバイスによってプランの実現を支えるものです。

【発表内容】
 神奈川県の箱根、小田原、足柄地域で観光によって排出される「二酸化炭素の削減」と「地域活性化」の両立を目的としたビジネスモデルの提案を行いました。楽しみながら環境配慮型活動を行う方法として、位置情報とソーシャルメディアを活用し、バーチャルからリアル(観光地)へと導くサービスを提供します。利用端末にスマートフォンを想定しており、鉄道やバスなどの公共交通手段を利用した際、経済的なインセンティブを得られる仕組みや環境配慮ポイントを提供するシステムを考案しました。現在、プロトタイプを製作中です。
 プランが検証できれば、同様のモデルをプログラム化して全国展開していく予定です。強みは、プラットフォームによる不特定多数のユーザのコントロール機能、ルートトレース機能、環境に配慮した交通手段を促す機能(交通手形)、位置情報を活用したゲーム機能、そして、現地の方々と連携した「交流の場」を提供することです。

【受賞に伴うコメント】
 大学院技術経営研究科で習得した数々の手法による分析によって作成したビジネスプランが、専門家の方々に評価頂けたことに感謝しています。研究にご協力いただきました箱根・小田原・足柄地域関係者の皆様ならびにJST関係者の皆様、そして、ビジネスプラン構築の各所でご指導・ご指摘をくださった主査の亀山秀雄先生、副査の並木美太郎先生、早稲田大学IT戦略研究所の根来龍之先生、本学ベンチャービジネスラボラトリーの皆様、HOPE80プロジェクトメンバーに深く感謝、御礼申し上げます。
 本事業プランの事業化に向け、今後も邁進していく所存でございます。
(大学院技術経営研究科 中山 政行)
 
記念レセプション(左から十河さん、
中山さん、井内さん)
 
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