東京農工大学に元気で可愛いアメリカンミニホースの
第二子が誕生 〜子馬の愛称を募集!〜

 本学では、世界最小の馬として知られているアメリカンミニホースの牡馬「アップルサイダー」と牝馬「シナモン」に、7月26日(月)、第二子が無事誕生しました。子馬は牝馬で、体重11.4kg、体高56cm、毛色は両親および第一子の「アップルパイ」と同じ「鹿毛(かげ)」で、母子共に健康です。
 今回の出産は2回目のことであり、本学獣医学科教員の指導を受けて、ミニホースの会と馬術部の学生が出産に向けて万全の体制を整えていました。出産当日の午前7時頃、ミニホースの会の学生がシナモンの様子を確認したところ、体温が平熱より0.5度低下していたことから出産が近いと判断し、出産準備に取り掛かりました。全身が出るまでに3分程度で、午後7時11分に無事に出産。約1時間20分後には自力で立ち上がり、母馬からの抗体を移行させるために重要な初乳を飲みました。
 シナモンの妊娠期間は330日で、馬の平均妊娠期間の340日よりやや短かく、アメリカンミニホースの場合、通常出産日が20日程度前後することがあり、平均的な妊娠期間の範囲内となりました。
 子馬は、27日には既に屋外の専用放牧場で元気に走り回っており、時折、母親であるシナモンの真似をして草を食べる素振りをみせるなど、無邪気な一面を見せています。
 また、子馬の愛称を8月4日〜8月27日の期間で、広く学内外から公募しています。

 ○子馬の愛称公募の詳細  → こちらからどうぞ
 
 
7月26日 生まれたばかりです! 初乳を飲みました
 

☆アメリカンミニホースとは
 愛玩用及び馬車用として、馬の体型を維持したまま小型に改良された馬で、見た目にはサラブレットやアラブ種と変わりません。米国では愛好者が多く、競技会や品評会が例年開催されています。運動能力に優れ、馬車を引いたり、障碍を飛んだりすることが得意です。
 
☆親馬略歴
  ○父馬:クイックシルバー・アップルサイダー
 1991年6月26日アメリカ生まれの牡馬。アメリカミニチュアホース協会の正式登録馬。平成15年3月来日。本学獣医学科卒業生で世界的遺伝学者あり本学名誉博士でもある故大野乾(おおの すすむ)博士が、米国カリフォルニアで飼育されていた馬で、博士の死後、夫人の翠(みどり)さんから博士の母校である本学へ教育・研究のために寄贈されました。日本へ来てから日本語を覚え、今では英語と日本語が理解できます。積極的に地域のイベントなどに参加して、馬車を引いたり、ふれあい活動に参加したり、今ではすっかり地域の人気者になっています。
 
○母馬:シドニー・クリーク・シナモン
 1997年7月25日アメリカ生まれの牝馬。平成19年6月来日。「アップルサイダー」のお嫁さん探しをしていましたが、なかなか良い候補が見つからなかったため、翠夫人に相談したところ、「アップルサイダー」の故郷であるカリフォルニアで美しい雌馬「シナモン」を見つけていただき、お嫁さんとして本学に寄贈して下さいました。
 
 
 
←前の記事 次の記事→

499号目次へ戻る