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◎ 「応用昆虫学セミナーIPPAEミニワークショップ」を開催
 1月25日(月)、府中キャンパス2号館多目的教室において、「応用昆虫学セミナーIPPAEミニワークショップ」が開催されました。
 本セミナーは、本学が九州大学、神戸大学、ホーエンハイム大学(ドイツ:University of Hohenheim)、チェンマイ大学(タイ)、カセサート大学(タイ)と共同で行っている国際化加速プログラム(IPPAE)の一環として、Dr.Claus Paul Walter Zebitzホーエンハイム大学教授が来校されたのを機に開催され、Zebitz教授の講演と農学府応用遺伝生態学研究室の修士課程学生3名(手塚薫さん、田中薫さん、引原翔平さん)による研究紹介を行いました。
 Zebitz教授は、「We have a dream: Successful pest control in organic farming−Potential and Obstacles」(有機農業における害虫防除。その潜在能力と問題点)と題して、ドイツの植物保護について、生産者、消費者、環境活動家などのそれぞれの立場からみた現状と問題点が紹介されました。さらに、実際に有機農業を行っているリンゴ栽培を例に挙げ、化学合成農薬を使用する慣行栽培体系とIPM(総合的有害生物管理)栽培体系の特徴について多面的な比較がありました。また、欧州では、リンゴ害虫であるコドリンガの防除に昆虫病原ウイルス(顆粒病ウイルス)が使用されていましたが、近年ウイルスに対する抵抗性の個体群が出現し、これまで事例報告がなかった昆虫病原ウイルスに対する抵抗性発達を、Zebitz教授らの研究グループが世界ではじめて報告しました。
 本学の応用遺伝生態学研究室でも、10年以上前から昆虫病原ウイルスに対する抵抗性の発達がどのようなしくみで起こるのかについて調査しており、この課題も含む修士課程学生の研究発表が行われ、学部生も含めて約20名が参加して、応用昆虫学研究の最前線レベルの交流を行うことができました。
 
セミナー終了後にZebitz 教授を囲んで
 
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