馮文猛さんが日本村落研究学会研究奨励賞を受賞

 10月31日、京都府綾部市“水源の里”で開催された日本村落研究学会大会において、馮文猛(FENG WENMENG)さんが学会研究奨励賞を授与されました。対象となった著作・単著は「中国の人口移動と社会的現実」(東信堂、2009年3月刊行、全230頁)です。
 馮さんは、1978年中国河北省に生まれ、中国人民大学社会学系を卒業後、JICA長期研修員として本学国際環境農学大学院人口と環境(若林)コースに入学のため来日し、修士修了後、博士号を3年間で取得、さらに日本学術振興会外国人特別研究員として2年間研究を継続し、その成果による受賞となりました。
 2007年9月には、小畑秀文学長、有馬泰紘農学部長(当時)、若林敬子農学府教授らと雲南民族大学を訪問し、姉妹校協定提携に尽力しました。馮さんは現在中国に帰国し、中国発展研究基金会で研究員として活躍しており、9月の来日に続き、11月16日にも東京大学にて開催された国際会議に出席し、中国代表として研究発表を行いました。
 受賞した著作の概略は、「大量の人口流動は今何をもたらしているか。経済発展に付随して起こる人口移動、農村から都市への労働力のおびただしい流入―それが今最も劇的に展開しているのが中国である。それに伴う経済的・社会的・環境的変動は、中国の、さらに世界の今後に何をもたらすか。大変動の現場における実態調査も交え、この喫緊の問題群に総合的に取り込んだ、わが国留学中国人研究者の力作」(著作の帯説明より)です。
 
 
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