学内の動き T行事・イベント
◎ 平成21年度公開講座を開催

「子供身近な動物教室」

 7月11日(土)、府中キャンパスにおいて、公開講座「子供身近な動物教室」が開催されました。
 本講座は、鈴木馨広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)野生動物保護管理分野長が担当し、FSセンターの野生動物保護活動の紹介、保護動物の観察、動物と命の大切さの話し、飼育動物との触れ合いなどが行われ、実物の観察や触れ合い体験を取り入れたこともあり、受講者の好評を得て大盛況でした。
 この教室は「東京農工大学と地域を結ぶネットワーク事業」に組み込まれており、同じくネットワーク「幼稚園・小学校飼育動物ドクター」事業と有機的結びつきを図り、効果的な活動展開を目指しています。
 
子供身近な動物教室
-動物とのふれあい-
 
「高校生のための野生動物学講座」

 7月25日(土)および26日(日)の2日間にわたり、府中キャンパスにおいて、公開講座「高校生のための野生動物学講座」が開催されました。
 本講座は、中垣和英FSセンター野生動物保護管理分野客員教授と鈴木馨分野長のほか、武田庄平地域生態システム学科准教授、佐藤俊幸獣医学科講師が担当し、大学での野生動物学教育と研究のわかりやく具体的な解説を中心に、FSセンターの野生動物保護活動の紹介や実習・実演を取り入れたこともあって受講者に大変好評でした。
 従来から野生動物シリーズ講座受講者には高校生が多く、今回から講座の性格を高校生向けに特化した試みは、成功となりました。
 
高校生のための野生動物学講座
-麻酔の実演-
 
「理科教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」

 7月28日(火)及び7月29日(木)の2日間にわたり、府中キャンパス遺伝子実験施設において、公開講座「理科教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」が開催されました。
 本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された平成13年度当時に、筑波大学遺伝子実験センターと本学遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催され、第9回目を迎えた今回を含めて、延べ180人の受講生に修了証を発行してきました。
 今年も東京都以外に、千葉県、埼玉県、神奈川県の中学・高等学校から定員を超えて多数の応募者があり、公立・私立を問わず、教育現場での組換え実験導入の広がりを示しています。  研修プログラムは、リテラシーとしての遺伝子教育を目標としてアメリカで開発された教材キットを利用したもので、バイオ専門学校講師(本学非常勤講師)、現職高校教諭、他大学教員等の外部講師陣による多面的な講義と実習には、法令の知識から遺伝子研究の最先端までが含まれており、受講生は予想以上のレベルの高さに満足していました。
   1日目は、ヒートショック法で大腸菌にプラスミドDNAを導入するという基本的な実験を行いました。プラスミドにはオワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質の遺伝子が含まれており、2日目に観察する大腸菌コロニーが紫外線ランプの下で美しい緑色の蛍光を放つのは感動的だったようで、中学や高校の授業では、生徒がこの実験に強く印象を受けるものと思われます。現場の教師は仕事に追われながらも、積極的に本実習を取り入れようと模索しているようで、受講生にとって大変有意義な2日間となりました。
 
理科教員のための遺伝子組換え実験教育研修会
-講師の操作手本を見る-
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