◎ 新年賀詞交歓会を開催

1月5日(月)、平成21年新年賀詞交歓会が、50周年記念ホールにて行われました。
 当日は、理事、監事、部局長、評議員等のほか多数の職員が出席し、小畑学長による年頭のあいさつの後、和やかに懇談が行われました。
 
 
小畑学長より 新年のご挨拶
 明けましておめでとうございます。皆様、大きな期待を抱いて新年を迎えられたことと思います。2009年が皆様にとりまして素晴らしい年になることを願っております。

 年頭にあたりまして、一言ご挨拶申し上げます。

 アメリカに端を発した金融危機が引き金となり、ヨーロッパやアジアをも巻き込んで深刻な世界的不況の様相を呈してきております。比較的影響は軽いと言われた我が国も、実際には深刻な影響を受けつつあります。その影響が個人の日常生活にもストレートに及んでくるさまは、グローバル化した世界を皮膚で感じたといってよいのではないでしょうか。我々はまさに激動の時代の渦中にあります。

 法人化から5年を経ようとしている国立大学法人を取り巻く状況もまさに激動の時代と言ってよいでしょう。各国立大学は必死に各種改革を進め、教育、研究、社会貢献において一歩でも二歩でも前に進もうと努力しているところです。本学においても、これまで教職員が一丸となって改革へ向けての取り組みがなされてまいりました。客観的に見ても、本学のこれまでの取り組みは高く評価されるものであるといって良いと思います。これまでの教職員の皆様の努力には改めて敬意を表し、お礼申し上げたいと思います。しかしここで立ち止まるわけにはまいりません。国立大学法人の改革の過程をマラソンに例えれば、今は中間点を過ぎたところかもしれません。先頭集団はかなりばらけてきたところでしょう。本学は単科大学あるいはそれに近い中規模大学の中では間違いなく先頭集団の中にあるといえると思います。しかし、本当の勝負はこれからです。国立大学法人を取り巻く環境は大変に厳しいものですが、このようなときこそ、粘り強い取り組みが必要なのではないでしょうか。

 今年は次期中期目標・計画をまとめる重要な年であります。本学の将来像を決定せねばなりません。我が大学の行く末を的確に見定め、目指すべき大学像とその達成のための具体策を決める年であります。それには深い洞察力が要求されます。これまでの本学の発展の基礎は各人各層で自由に議論を戦わせ、叡智を結集して目標を定め、一丸となって取り組んだところにあると思います。この“組織体としての一体性”こそ本学のエネルギーのもとであると言えるでしょう。そこで本学の全構成員の皆さんにお願いがあります。次期中期目標・計画を我がこととしてそれぞれ考えてみて下さい。最終案をまとめる議論の過程で積極的に意見を出していただきたいと思います。皆で議論をいたしましょう。そして合意されたら、その目標に向け、それぞれの立場でその実現のために力を合わせて取り組みましょう。本学構成員の叡智と力を結集できれば、本学の未来は確実に開け、本学を更なる高みへと発展させられると確信しております。教職員の皆様の一層の努力をお願い致します。

 新年早々に皆さんには簡単ではないお願いで恐縮ですが、その先には間違いなく明るい未来があると思います。新年が東京農工大学にとって更なる飛躍への重要なステップとなることを祈念し、かつ教職員皆様方の一人一人にとりましても素晴らしい年となることを祈念いたしまして、私の年頭の挨拶とさせていただきます。
 
  
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