10月23日(木)、大学院技術経営研究科(MOT)主催の「産学連携に関する国際MOTワークショップ2008」が、田町キャンパスイノベーションセンターで開催されました。本ワークショップは平成20年度文部科学省「大学教育の国際化加速プログラム」に採択された「MOT教育の国際連携強化事業」の一環として実施され、
MBA・MOT教育の発祥地であるアメリカや経済発展が最も著しい中国のMOT専門家およびMOT教育に詳しい経営者を招いて、国内のMOT専門家、
MOT教育・産学連携に強い関心を持っている大学関係者、企業関係者がMOT教育や産学連携についての講演や討議を行いました。
まず、職業能力開発総合大学校長で本学MOT特任教授の古川勇二氏が「日本MOT教育の現状と将来」と題した基調講演において、日本のMOT教育の歴史、現状、各MOT校の特徴を説明した上で、日本のMOT教育の将来を展望し、国際連携の重要性を訴えました。また、大連理工大学Dongming
Guo副学長、上海交通大学機械学院Lifeng Xi副院長、亀山秀雄技術経営研究科長が、それぞれの大学における産学連携の現状、MOT教育の歴史、現状、特徴を説明し、国際産学連携の手法や効果を加味した上で、MOT教育の国際連携の具体策を提案しました。なお、シンシナチ大学教授、NSF
Industry/University Cooperative Research Center onIntelligent Maintenance
Systems (IMS)センター長を務めているシンシナチ大学Jay Lee教授が、アメリカの技術イノベーションの現状を紹介し、技術イノベーションに関する教育手法を提案しました。日産自動車株式会社執行役員AndyPalmer博士は、「産業界が期待する産学連携」を題とした講演において、企業における技術イノベーションの実際を紹介し、産業界の立場から産学連携に対する期待や提案を行いました。講演会の後に行われた情報交換会では、ミシガン大学・上海交通大学連合学院院長、ミシガン大学教授Jun
Ni氏が、国際産学連携の実例を挙げながら、国際産学連携や大学の国際連携についての体験を披露しました。 今回のプの講演と討議を通じて、参加者は産学連携やMOT教育の国際化の重要性を再認識して、今後の国際連携強化の具体策を検討し、MOT教育の国際化の実現に大きく前進させることができました。 |