◎ 平成20年度 公開講座(子ども樹木博士、
技術経営夏季特別講座)を開催

「子ども樹木博士」
 −8月23日(土)〜8月31日(日)−
 本学が全国に先駆けて始めたユニークな公開講座「子ども樹木博士」を今年も府中キャンパスで開催しました。8月23日から29日までを予習日として、24日にはキャンパス内の樹木に付けられた名札を見ながら、教員とインストラクター役の学生が参加者に樹木の名前と特徴を解説しました。テスト日の30日と31日は受講者を数人ずつのグループに分けて、約1時間30分をかけて再び樹木の解説をした後に、教室内で普通コース35種、上級コース70種の樹木名の鑑定テストを行い、正解した樹木名の数により段位の認定を行いました。授与式で段位を知らされるときの受講者の目の輝きは感動的でした。この講座は地域生態システム学科が担当しており、教員2名と大学院生・学部生10名が対応しました。
 参加者は予習日44人、テスト日72人の計116人で、小学生とその家族が大半でしたが、小学校の教員や樹木が好きなお年寄りの参加もみられました。また、この講座を楽しみにして、毎年参加している家族もありました。受講者のアンケートによると、居住地は府中市38%、武蔵野市と三鷹市が各12%であり、国分寺市、小金井市の近隣の市が多く、性別では女性が59%とやや多く、学年は小学生が44%で、家族は母親が7割、父親が3割程でした。受講理由は、植物に興味があり樹木の名前を覚えたい人が多く、また、学校の先生や知り合いにすすめられてきた人も多くいました。公開講座を知ったのは、市の広報と新聞記事が25%、学校からの紹介とポスター・チラシが30%、大学からの連絡が27%、大学のホームページが18%でした。参加者の感想は、大いに満足が60%、満足が35%であり、高く評価されていました。
 
 
「技術経営夏季特別講座」
 −8月25日(月)〜8月29日(金)−
 設立4年目を迎えた技術経営研究科では今年度初めて、公開講座を開催しました。例年、研究科の学生対象に行っていた夏期講座を一般の方にも開放し、地域の方々に知識を還元したいという趣旨で8月25日(月)から29日(金)の5夜(18:15〜21:30)、産業界で著名な講師をお招きし小金井キャンパスで行いました。技術経営研究科学生を含めた受講者はのべ31名でした。
 第1夜は技術経営研究科の亀山秀雄教授による、「日本のものづくりとMOT」、第2夜は発明協会参与鈴木伸一郎先生による「知的財産保護とイノベーション」、第3夜は元日刊工業新聞社社長溝口勲夫先生による「いざというときに悔いを残さないメディアへの対応」、第4夜はデジタルニューディール研究所代表取締役出口俊一先生による「大学発ベンチャーが開く日本のイノベーション」、第5夜は元世界銀行副総裁柏谷光司先生による「創業における金融リスクとサブプライムローン」と連日タイムリー話題で、参加者は熱心に受講し、活発な質疑応答が行われました。「普段なかなかお話を伺えない方から直接講義を受けられた」という好評な感想が寄せられました。
 来年度も引き続き開催したいと考えております。
 
 
 
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