ひらめき☆ときめきサイエンス
(「熱やストレスからからだを守る仕組みを理解しよう」
「昆虫の行動を知り、生体化学物質を実験で確かめよう」)を開催

 「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI(独立行政法人日本学術振興会実施)」は、科学研究費補助金(KAKENHI)による研究成果を大学がわかりやすく発信することで、我が国の将来を担う児童、生徒の知的好奇心を刺激し、知的創造性を育むことを目的に、平成18年度より実施されており、今年度初めて本学のプログラムが2件採択されました。
 
「熱やストレスからからだを守る仕組みを理解しよう」 7月29日(火)、30日(水) 参加者 16名
 7月29日(火)、30日(水)の2日間にわたり、小金井キャンパスにおいて「熱やストレスからからだを守る仕組みを理解しよう」が開催され、高校生16名の参加がありました。 
 このプログラムは、生物が熱や化学物質などの外部刺激からからだを守る仕組みを分子レベルで理解し、その仕組みと病気の関係を学んでもらうことをテーマとし、同時に関連する実験を大学の研究室で体験してもらうことによって、科学の面白さ、研究の楽しさを体感してもらうことを目的としました。
 29日の午前中は、工学府生命工学専攻の養王田正文教授と理化学研究所の座古 保専任研究員が、細胞内でのタンパク質の一生とタンパク質の変性と病気との関わりについて、最新の研究成果をおりまぜながら講義を行いました。29日の午後から翌日午前中まで、最新の研究機器を使用した実験を、6班に分かれて体験してもらいました。各実験は、大学院博士後期課程の学生と学部4年生または大学院博士前期課程の学生がペアとなり、高校生とほぼマンツーマンになって指導をしました。
 参加者からは、「科学が少し身近に感じられた。」「教授との距離が思ったより近かったです。」「実際に研究してみたくなりました」などの感想が寄せられ、大好評のうちに終わりました。受講生の理系に対する知的好奇心を引き出す点でも有意義な企画であったと思います。
<蛍光顕微鏡観察> <座古氏による講義>
 
 
「昆虫の行動を知り、生体化学物質を実験で
 確かめよう」
8月12日(火) 参加者 46名
 8月12日(火)、府中キャンパスにおいて「昆虫の行動を知り、生体化学物質を実験で確かめよう」が中学生を対象に開催されました。
 当日は中学生、保護者等計46名の参加があり、講義(2時間30分)、農場見学(1時間)、実験(3時間30分)が行われました。
 実施内容は、
 (1)昆虫ってどんな生物なのかな?(濱野國勝教授)
 (2)変態と脱皮はどうやって起きるか(島田順教授)
 (3)昆虫採集の仕方と昆虫写真の撮り方について(普後一教授)
 (4)カイコ解剖実験(普後一教授)
 (5)昆虫の消化酵素を調べてみよう(金勝一樹准教授)
を行いました。
 講義は若干難しかったようですが、カイコの解剖実験は好評でした。消化酵素実験については、宿題を課し、添削とコメントを付して後日、各自へ返送しました。参加者は真剣に実験に取り組んでいました。

 次世代の科学者の卵に対する科学教育普及・啓発活動を行うことは、共生科学技術系大学を標榜する本学には必要です。本事業は毎年度1大学5件程度は申請が可能ですので、社会貢献や科学技術啓蒙活動として、積極的に応募すべきであると考えています。
<カイコ解剖実験> <講義の様子> <消化酵素の実験>
 
 ※ ひらめき☆ときめき サイエンス  http://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html
 
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