有限責任中間法人東京農工大学出版会が、一般読者に向けた単行本
シリーズを発行−第1号は 普後 一教授著「人が学ぶ 昆虫の知恵」−

 2006年11月に発足した有限責任中間法人東京農工大学出版会は、一般読者を対象とした単行本シリーズ・東京農工大学選書を刊行し、その第1号として普後一農学府教授による「人が学ぶ 昆虫の知恵」を5月9日(金)より、全国の書店で発売されました。
 普後教授の研究テーマの一つである昆虫の生態や体の仕組み、昆虫を利用した先端技術など、70項目に及ぶ昆虫の「知恵」が豊富なイラストとともにわかりやすく紹介されており、従来の大学出版会らしからぬ平易な解説で、大人から子供まで楽しんで読むことができます。
 東京農工大学出版会は、専門的な学術書や教科書の発行も行いますが、軸足はあくまでも一般読者に置き、理科に興味のある学生や社会に出てからもう一度知識や技術を吸収したい人、あるいは農学や工学に対する知的好奇心をもつ人などを対象に、社会人大学講座に通うような手間をかけずに知識を習得できる編集方針を前提としています。企画に当たっては、学内外から選定された6人の編集委員が、月に1度の編集委員会で決定しています。

 今後は、「昆虫の知恵」に続いて、まもなく「植物の知恵」を、その後は「イヌの知恵」「ネコの知恵」「微生物の知恵」など、自然界の様々な「知恵」の発行を予定しています。これ以外にも、一般読者に向けたシリーズを何本も企画するなど、本学が培ってきた知的財産を積極的に世の中に還元していく方針です。
 
<第1号として刊行された「人が学ぶ 昆虫の知恵」>
 
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