講演会には、小畑秀文学長をはじめ、役員及び評議員等の幹部職員を中心とする教職員が参加しました。
阿部先生からは、全世界的に人材の育成が課題となっている中で、我が国の社会全体が理工系離れとなっていることから、第３期科学技術基本計画で相当の時間をかけて理工系人材養成について議論したことが紹介されました。そして、我が国の社会で風評被害ともいうべき理工系離れを、理工系博士課程修了者が社会で幅広く活躍しているイメージを示すことで改善していくといった人材確保対策が紹介されました。さらに失われた「科学技術と知の精神文化」を再構築していくことについても触れられ、長期的な理工系人材の育成の必要性についての興味深い講演をいただきました。
講演終了後の質疑についても、新しい科学技術文化の構築といった話題や、東北大学総長時代の大学運営についての話題について、活発な質疑応答があり、有意義な講演会となりました。
講演会に先立ち、阿部先生は、学内を視察され、産官学連携・知的財産センターでは、本学の産官学連携について大変興味を持たれ、説明者との間で活発な質疑応答が交わされました。また、学内の研究室や動物医療センター、フィールドサイエンスセンター、繊維博物館も視察されました。
＜阿部氏＞
