◎ 国際センター開所式を挙行
 11月7日(水)、「東京農工大学国際センター開所式」を小金井キャンパス11号館多目的会議室において挙行し、大学役員、部局長ら関係者約50名が出席して国際センターの門出を祝いました。
 国際センターは、留学生センターを継承発展させ、全学的な国際交流支援組織として新たに設置、教育・研究の両面での国際化を推進し、国境という枠を越えて活躍する大学を目指しています。
 式では、小畑秀文学長の挨拶に続き、文科省高等教育局学生支援課の池田輝司留学生交流室長から「この機会に何のための国際化なのかを改めて議論していただき、他大学から注目を集めるような農工大国際センターの事業展開を期待している。」との祝辞が述べられた後、望月貞成センター長ら関係者から事業概要についての説明等が行われました。
 引き続き、池田留学生交流室長、小畑学長、小野隆彦広報・国際担当副学長、望月センター長の手により国際センターの看板上掲式が執り行われました。
 
<文部科学省高等教育局
学生支援課留学生交流室長
 池田 氏>
<望月センター長>
 
【国際センター新設にあたり】 国際センター長
機械システム工学専攻教授 望月貞成
 東京農工大学国際センターは、これまで学内で行われていた国際活動(留学生センター、留学交流推進チーム、国際事業推進チーム、カブール大学復興支援、各学府での留学生教育、研究者各人の国際交流・等)を整理・統合すると共にいくつもの新たな機能を加え、大学全体の国際活動を一層強力に推進するための拠点として新設されました。東京農工大学の国際化戦略、国際交流に関する情報収集と発信、学術・研究における国際活動の支援、国際産官学連携事業の推進、日本語教育の学内外への提供、国際交流に関する学生支援など、およそ「国際」と名の付くほとんどすべての仕事は、今後この国際センターが受け持ちます。具体的には、各学府、大学教育センター、産官学連携・知的財産センターから選出された国際センター協力教員を含む運営委員会、その他を通じて学内の各組織と緊密な連携を保ちながら、本学の国際活動を支援・推進します。
 東京農工大学の国際競争力を高めるためには、(1)各研究者がそれぞれの分野において世界に通じる研究の実を挙げ、その集積として大学全体の知名度を上げる。(2)教育においては、世界は今後益々ボーダーレス化されることを踏まえ、日本人のみならず世界の若者にとって魅力ある国際標準の教育内容および環境(特に英語による講義)を整えることがまずは基本でしょう。そして、(3)優秀な留学生を集め、その教育を通じ諸外国との間に親密な人的ネットワークを構築することが大切と考えます。ちなみに、東京農工大学は世界28カ国67大学と協定を結んでおり、現在、様々な国からの留学生431名が在籍しています。これは本学の在学生総数のおよそ7%になります。日本の高等教育機関における留学生の割合は3.2%程度ですので、本学の留学生の割合はかなり高いといえます。今後、より質の高い留学生を受け入れるためには、本学の魅力をさらに高める必要があります。この点に関しては大学全体の皆様のご協力をお願い申し上げなければなりませんが、同時に、国際センターも本学の魅力を海外に発信することも含め最大限の支援を行いたいと考えております。また、国際社会で活躍できる日本人学生の育成と海外における多様な教育機会の提供についてもセンターはその支援を行います。
 新たな組織の船出に臨み、センターの構成メンバー全員は名実共に本学の国際化推進の中核を担うべく張り切っております。国際センターの今後にどうぞご期待ください。
 
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