◎ 農学部の各学科で高校生を対象に模擬授業・一日体験教室を開催

  
◇ 生物生産学科  模擬授業・体験実習

 生物生産学科では、11月10日(土)、11日(日)の農学部学園祭期間中に、本年度の模擬授業および体験実習を行う予定となっています。
 模擬授業の「農業市場学」では、現代の食生活の経緯とその性格、背後にひそむ環境諸問題の具体的事例を取り上げ、食のあり方を提起し、また、「蚕学」では、有用昆虫としてのカイコについて概説する予定です。
 体験実験実習では、生物生産学実験の一つである「植物組織培養実験」を行い、一部の参加者には、実際にクリーンベンチでの無菌操作を体験してもらう予定です。
 
 ※申し込み等詳細はこちらから   
 
【体験内容】  
11/10(土)
  模擬授業 … 農業市場学、土壌学
  体験実習 … 植物組織細胞培養実験
11/11(日)
  模擬授業 … 食品の安全確保の取組、蚕学
  体験実習 … 植物組織細胞培養実験 
 
◇  応用生物科学科  模擬授業・体験実験

 応用生物科学科では、8月23日(木)、24日(金)の2日間にわたり、午前中2時間半を費やして模擬授業・体験実験を開催しました。事前のホームページによる申し込み状況は、ウェブ公開後約3週間で定員(2日間で合計30名)を上回る応募があり、7月下旬には締切りました。
 体験実験は「お酒に強い、弱いが分かる遺伝子診断」というタイトルで、三浦豊准教授によりリアルタイムPCR法を用いた最新の遺伝子工学技術を学ぶと共に、ヒト遺伝子診断の医薬分野への応用例や倫理上の問題点などの講義も行われました。
 また、模擬授業では、「遺伝子組換え食品とは?」というタイトルで、川合伸也准教授により、遺伝子組換え技術の正しい認識や、世界における市場からのニーズに応えた遺伝子組換え作物の普及例などの説明がなされました。
 今回、体験実験と模擬授業の組み合わせは初めての試みでしたが、大変好評でした。
 
  
【体験内容】
8/23(木)、24日(金)
  模擬授業 … 遺伝子組換え食品とは?
  体験実験 … お酒に強い、弱いが分かる遺伝子診断
 
◇  環境資源科学科  夏休み1日体験教室

 環境資源科学科の“夏休み1日体験教室”が8月25日(土)、府中キャンパスで開催されました。
 一昨年、昨年に引き続き、40名を超える参加者があり、広島、富山など地方からの参加も2割強ありました。昨年までの参加者はほとんどが高校1、2年生でしたが、今年は3年生、浪人生、社会人等の参加もあり、また、昨年に引き続いての参加となるリピーターも登場しました。
 参加者は10:00に主会場に集合後、学科長による学科概要の説明が行われた後、8つのテーマ毎にわかれ、環境資源科学科で行なわれる最先端の研究活動の一端に触れました。最後に、参加者に修了証を授与して解散となりました。
 
  
【体験内容】
 1. 自然界におけるガス濃度の変化を調べる
 2. 身近な河川の化学物質汚染を調べよう
 3. 人工化学物質を微生物に分解させる
 4. 赤外分光法による大気の測定
5. 樹木の中を覗いてみよう
6. 住環境中の空気質汚染物質をはかってみよう
7. 再生紙のひみつを探ってみよう
8. 生分解性プラスチックをつくろう
   
◇ 獣医学科

 獣医学科では、8月3日(金)に高校生を対象とした模擬授業を実施し、高校2〜3年生の22名の参加がありました。
 最初に簡単な学科紹介を行い、動物医療センターの見学会を行いました。その後は、2コースに分かれて体験講義と実習を行いました。第1コースは、佐々木一昭准教授が担当し、「動物に使う薬について」というタイトルで、主にフィラリア予防薬に関する講義を行いました。また、獣医薬理学研究室において、ウサギからの採血を行い、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、血液中のある特定の薬剤を定量する方法を実際に体験してもらいました。第2コースは、小林正行講師が担当し、「ペットに発生する腫瘍の診断から治療まで」というタイトルで講義を行いました。講義では、実際にガンを患った犬や猫が、どのような流れで検査や治療を受けるのかを紹介しました。その後、獣医臨床腫瘍学研究室において、腫瘍診断のための病理組織切片の作製過程をみて、実際に顕微鏡でその切片を観察してもらいました。
 参加した高校生達は皆、将来獣医師になることを強く希望しており、アンケートでは、今回の模擬授業を通して獣医学の一端をみることができ、充実した時間を過ごしたという意見が多数寄せられていました。
    
【体験内容】  
 1.動物に使う薬について
 2.ペットに発生する腫瘍の診断から治療まで
 
 
◇ 地域生態システム学科
        ×  獣医学科  共催
 模擬授業 「東京農工大学の野生動物学」

 地域生態システム学科と獣医学科ではコラボレーション授業「東京農工大学の野生動物学」を、8月23日(木)と24日(金)に開催しました。
 それぞれの学科から見た野生動物問題として「地域生態システム学における野生動物研究の位置と具体的な展開(23・24日とも)」(野生動物保護学・梶光一教授)、「野生動物と人の病気(23日)」(家畜衛生学・林谷秀樹准教授)、「野生動物の行動や生態を遺伝子で探る(24日)」(動物行動学・佐藤俊幸講師)の模擬授業を行い、2日間で170名の参加があり大盛況でした。また、両学科の研究紹介ポスターを展示し、高校生に大学における研究の一端に触れてもらいました。
 
【体験内容】
8/23(木)
・野生動物と人の病気
・地域生態システム学における野生動物研究の位置と具体的な展開

8/24(金) 模擬授業
・野生動物の行動や生態を遺伝子で探る
・地域生態システム学における野生動物研究の位置と具体的な展開
 
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