農学部3年大寺宇織さんが「読書マラソン・コメント大賞」で2年連続受賞

 大学生協の読書推進運動の一環として昨年度から実施されている「読書マラソン」コメント大賞(主催:全国大学生活協同組合連合会、後援:朝日新聞社)に本学の農学部応用生物科学科3年の大寺宇織(おおでら たかおり)さんの作品が、約8,500通(参加大学約110校)もの応募の中から厳しい審査のもと「審査委員特別賞」を受賞しました。大寺さんは昨年も銀賞を受賞しており、2年連続となりました。
 「読書マラソン」とは、大学生活の4年間で100冊以上の本を読むことを目標にはじまった企画で、読んだ本の感想文を大学生協へ提出すると1ポイント分のスタンプがもらえ、10ポイントごとに生協利用券などのプレゼントが得られる仕組みです。これは読書意欲を喚起するために全国的な取り組みとして行われており、また優秀な感想コメントを正式に評価し、作品として世の中に伝えるという趣旨からも大変意義のある受賞となっています。
 大寺さんは、子供のころから読書の習慣があり、よく図書館にも通っていたそうですが、「自分の感動した想い等を外に発信する場がなかったけれど、今回の読書マラソンはそういった場を提供してくれて本当によかった」と感想を述べています。 
  
【受賞に寄せて】   農学部応用生物科学科3年
大寺 宇織
 
 昨年に続いて、なんと今年も読書マラソンコメント大賞で賞をいただくことになりました。子供のころから図書館の空気を嗅ぎ、文字の海を泳ぎ、人一倍言葉の波と遊んできた甲斐があったようです。去年のコメントは本に対してのラヴレターでしたが、今年はコメントを読むひとに対して手紙を書きました。心を込めて言葉を選り抜き、どうやらそれは今年もちゃんと誰ぞの心に届いてくれたようで嬉しい限りです。

 よく言われますが読書というのは個人的な体験です。読書について何らかの事を外に発信しようと思っても、孤島からボトル・レターを流すのと大して変わりません。だからこそ、通じたときは本当に嬉しい。読書マラソンにもお礼を。本を読み、それについてコメントを書く。人は自分で感じたことについて、それほどよく分かっちゃいませんし、覚えちゃいません。でもその感じたことを書いたり、口に出そうとすれば、それを整理し、言葉を選びます。それは「自分」について、少しだけ自覚的になるということでした。読書マラソンは自分にとってその場を提供してくれました。おまけに賞まで貰っちゃって、本当にありがたいと思っています。
 
※ 12月4日(月)朝日新聞紙上に発表、掲載されました。
  「読書マラソン」コメント大賞の文庫ブック等約80冊を来年1月末まで大学生協内で展示しています。
 
 
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