平成17年度より開始の「教育改善支援プログラム(学内GP)」に3件が採択 
 - 獣医学科「動物による心の健康教育を実践する学生参画型教育」で学生主催シンポジウム開催 -

 大学教育センターでは、全学的な教育改善活動の活発化と、今後、文部科学省の「特色GP」、「現代GP」にも採択されるようなプロジェクトに拡大・発展させることを目的として、今年度初めて、学長裁量経費により教育改善支援プログラム(学内GP)を実施しました。今年度は、15件の応募があり、書面審査の後、6件に対してヒアリングを行い、その結果、以下の3件が採択されました。
獣医学科 「動物による心の健康教育を実践する学生参画型教育」
農学部 「授業改善・教材開発サイクルとスーパーTA養成とのコラボレーション」
英語プレイスメントテスト試作WG    「コンピュータ適応型英語プレイスメントテスト試作のためのパイロット・スタディ」
 選考には、センターより兼務教員を含む5名、教育委員長3名、総括チームリーダー1名があたり、学外からは、林良博東京大学農学部教授、吉田文メディア教育開発センター教授に加わっていただきました。応募があった15件は、いずれも力作、既存の教育プログラムの間隙を縫うものであり、その教育効果も、全学に波及すると思われる内容でした。
 なお、この支援プログラムは、来年度以降も継続し、本年度の採択事例に対しては、結果報告をしていただく予定です。
  
【 獣医学科「動物による心の健康教育を実践する学生参画型教育」で
学生主催シンポジウム「体験アニマルヒーリング動物の不思議な癒しパワー」を開催
 】
 1月18日(水)に、学生が主催したシンポジウム「体験アニマルヒーリング動物の不思議な癒しパワー」が開催されました。このシンポジウムは、平成17年度の教育改善支援プログラムに採択された新企画授業「動物による心の健康教育を実践する学生参画型教育」の一部であり、授業に参加する学生が企画実行しました。この新企画授業は、4つの教育コース(学校飼育動物コース、犬のしつけコース、福祉施設訪問コース、ホースセラピーコース)からなり、これまで本学獣医学科が中心となって長年進めてきた地域社会へのボランティア活動を新企画授業として取り上げたものです。
 
 この授業では、大学の枠組みを超えて地域社会で現実に即した実践教育を行うことにより、学生が現場に身を置き、現実の問題について知識、技術、情報資源等を活用して、社会の諸問題をどのように解決するかについて主体的に学ぶことを目的としています。結果として、本授業に参加した学生が、社会の多種多様な場面で実力を発揮できるバランスの取れた人材、すなわち「課題探求能力に富んだ使命指向型の人材」に育ってゆくことを期待しています。
 
 当日は、佐藤勝昭副学長の挨拶で始まり、学内外から約100名の参加者があり、活発な質疑応答が行われました。シンポジウムの内容は、
 第一部:犬のしつけと行動学(高倉はるか氏、相川動物医療センター)
 第二部:(1)動物を介した社会奉仕活動CAPP(柴内裕子氏、赤坂動物病院)
       (2)ボランティアトークショー(CAPPボランティア)
 第三部:ホースセラピー(太田恵美子氏、RDA JAPAN)
から成り、それぞれの分野で現在我が国の第一線で活躍する専門家から実際の活動の様子が紹介されました。
 
 このシンポジウムの企画実行にあたっては、ポスター作成や講師との交渉(上田陽子、小串直見)から始まり、当日の総司会(成田朱紀)、第二部司会(山岸千恵)、第三部司会(竹部直矢)、ボランティアトークショー(角田満、二木美沢)などすべて本授業に参加する学生が運営しました。シンポジウムの最後には、三上翼君から本授業の内容と授業への参加方法について説明がありました。本授業の特徴は、学生が授業の計画立案から加わる「学生参画」型であり、大学・学生・地域社会による協同参画型授業を目指しています。結果として地域社会への本学の貢献事業にもつながることを期待しています。
 
(獣医学科・田谷一善)
 
  
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