利谷 翔平さん

細見研の教育方針であれば自分をしっかり鍛えられる。そう確信し、博士として在籍することを決意。

  • 博士研究員(2006年度編入) イネ班

Q. 利谷さんはなぜ細見・寺田研に決めたのですか?

学部時代から私は元々自然を相手にする研究に興味があり,細見先生のヨシなどの植物を使った水質浄化がやってみたいと思い,細見・寺田研を選びました。大学院に進学するときは植物による水質浄化を研究している他の大学院も考えましたが,細見研の教育方針(学生へのサポート体制や研究の自主性)であれば自分をしっかりと鍛えられると考え細見研に続けて在籍することを選びました。

Q.細見・寺田研の長所はどんな点だと思いますか?

  1. ①自由に研究をさせてくれます。一度テーマが決まったらその後はほとんど自分でできます。私も初めそうでしたが,自由にできるというのは何をしたらよいか分からないので難しいです。しかし慣れてくればそのプロセス(文献調査や実験,データ解析)が楽しくなると思いますし,自主的に考える力を伸ばすのにも役立つと思います。
  2. ②色々な研究分野がある点。私のように植物をやる人もいれば微生物による水質浄化,化学的な有害物質の処理など様々な研究に携わっている人もいるので,知識の幅を広げることができます。また,異分野のノウハウを自分の研究に役立てることもできると思います。

Q.逆に悪いところや、今後の課題となってくる点はどこだと思いますか?

細見・寺田研は大人数なため,多少研究グループ間の意思疎通が不十分な感じがします。せっかく色々な研究分野に携わっている人が同じ研究室にいるのにちょっともったいないことです。

Q, 研究のテーマを教えてください。どんなところが大変で、どんなところが楽しいですか?

飼料イネと呼ばれる飼料用のイネを植えた水田で畜産排水を処理した際の処理性能と,畜産排水を入れることにより生じる環境負荷(地下水汚染や温室効果ガス排出など)の評価・削減を研究しています。

この研究は主に自然の現場(水田)でやるので,炎天下や雨を問わずやらなければならないところが大変です。また,天候により計画通りに実験ができず,自分のアイデアが結果に反映されないこともよくあります。

しかしその反面,うまくいった時はほんとにうれしいです。また,うまくいかなくともデータとにらめっこをして思わぬアイデアや解釈が生まれることも醍醐味だと思います。