経済的な水の浄化システム

ポーラスコンクリートブロックと吸リン材を用いた池水浄化法


丸池全景1
丸池全景2
丸池の底
実験池の全景
実験池の全景
水を通して底(1.6メートル)が
はっきりと見えます

概 要

 池水の濁りは,植物プランクトンが水中の窒素やリンを利用して増殖するためにおこります。この浄化法では,ポーラスコンクリートブロックで窒素を,吸リン材でリンを除去し,10年の長期間にわたって池水を清澄に保っています。
実験池
名称
水量
深さ
ポーラスコンクリートブロック  
吸リン材
池水の循環速度
浄化材の設置
丸池
40立方メートル
1.6メートル
2.5%(体積比)
1.2%(体積比)
毎分80リットル
1996年

関連文献

  1. 三堀純・瀬戸昌之・多羅尾光徳.2009.ポーラスコンクリートブロックを用いた地下水中からの窒素除去法,人間と環境35:54-59.
  2. 相子伸之・中西健・瀬戸昌之.2007.ポーラスコンクリートブロックと吸リン材による浄化が池の脱窒におよぼす影響,用水と廃水,49:671-679.
  3. 相子伸之・瀬戸昌之.2006.ポーラスコンクリートブロックと吸リン材を投入した水槽の透視度に及ぼす魚類の影響,日本水処理生物学会誌,42:1-8.
  4. 相子伸之・瀬戸昌之.2004.ポーラスコンクリートブロックと吸リン材を含む池の水質とリン・窒素収支.雨水資源化システム学会誌.9:51-55.
  5. 瀬戸昌宣・瀬戸昌之.2004.ポーラスコンクリートと吸リン材による汚水の三次処理法の提案.人間と環境.30:2-8.
  6. 相子伸之・岩本知里・瀬戸昌之.2003.ポーラスコンクリートブロックと吸リン材が底泥を含む水槽の水質に及ぼす影響.人間と環境.29:107-116.
  7. 相子伸之・瀬戸昌之.2001.ごく低頻度のメンテナンスで,長期間にわたって高い透視度を維持することが可能な池水浄化法.多自然研究.75:3-6
  8. 大村恵・瀬戸昌之.2001.池水の透視度とクロロフィルa濃度および全リン・全窒素濃度の関係.人間と環境.27:64-69.
  9. 中川智絵・糠信輝領謹・瀬戸昌之.2000.吸リン材とポーラスコンクリートブロックを組み合わせた池水浄化法を用いた水槽における添加したリンと窒素の分布.人間と環境.26:110-117.
  10. 木村綾・瀬戸昌之.1998.都市の人工池におけるリン,窒素の分布と透視度との関係.雨水技術資料.30:69-74.
  11. 糠信輝領謹・末次康隆・木村綾・瀬戸昌之.1998.ポーラスコンクリートと吸リン剤を用いた池水浄化法における浄化メカニズムの一考察.人間と環境.24:86-92.
  12. 木村綾・瀬戸昌之.1998.ポーラスコンクリートと吸リン剤を組み合わせた池水浄化法の提案.人間と環境.24:22-27.
  13. 末次康隆・瀬戸昌之.1998.ポーラスコンクリートブロックと吸リン剤を用いた親水池づくり.多自然研究.30:3-10.

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