2023年度
Hyperion
第20回種子島ロケットコンテスト ロケット部門ペイロード有翼滞空第3位
製作時期:2024年3月
Hyperionシリーズの最終形。
本番では、無事に打ち上げられ、ペイロード放出も上手くいったものの、不慣れなパイロットが操縦を誤り、3位と不本意な結果に終わってしまった。
ロケットは、昨年大会のロケヒコキットMk.3の構造を踏襲している。
Hyperion 4号機
製作時期:2023年10月
Hyperionシリーズにおけるマイルストーン的機体。
最大の課題である、確実性の高い主翼展開機構の開発・効率の良い主翼の製作を
「バルサ板を削って主翼とする。気合と根性で削り出す。その主翼の翼根中央に回転軸を通し、ゴムの張力で展開させる。」
という手法で初めてクリアした。5号機以降は全てこの方式が採用されている。
Hyperion 5号機
製作時期:2023年11月
ペイロードはエレベータと片翼エルロンの2ch方式。
翼展開機構と舵の都合上、上反角を十分に取れず、ロール安定が不足気味。エルロンもあんまり効かない。
スパイラルダイブだけはどうしても避けたいという思いから、ダッチロールが起こる寸前まで垂直尾翼を切り落としている。
スパンが約70cmもある為に、ロケットは全高約90㎝とかなり大きめ。日の丸をご覧あれ。
Hyperion 6号機
製作時期:2024年2月
ペイロードはエレベータと両翼エルロンの3ch方式。
ロール安定は依然不足気味ではあるものの、両翼にエルロンを装備した事で、十分な操作性を獲得。
主翼翼型はAG27(ただし前縁を削ぎあげている)というものを採用。何だか浮きが良くなった気がしている。
草間彌生号
17代Mがゴールデンウィークの試射に合わせて間に合わせで作ったお遊び機体。
殺意の高いとんがりノーズコーンと草間彌生スタイルの肉抜きがチャームポイント。
大半が3Dプリンターで印刷されており、量産が容易(してない)。
パラシュートを積んでみたり、ピストン式の展開機構を積んだりと、お遊び要素が盛りだくさん。
エンジンが行方不明になったもののちゃんと飛んだ。
2段ロケット
航空研では珍しい2段式ロケット。
設計時には2段目の安定比が過剰になりすぎる問題に直面したが、ノーズコーンを軽くしたことで許容域に収まった。
胴体が全て発泡スチロールで作られており、かなり軽量。
試射直前に作られたが、発泡スチロールの加工性の高さから2日かからず完成した。
試射の際は2段目への点火まで成功したが、小さすぎると見えなくなって困るという教訓を残した。