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天王星に住むとしたら・・・ 

昔、娘が買ってきた、太陽系概略図みたいなものが書かれたテーブルシートがある。太陽系に関して惑星の大きさ、衛星の数、公転周期とか自転周期などのデータも小さく載っている。

 火星というと小さい頃にはタコみたいな火星人がいるのでは、という妄想に駆られていてがバイキング1号からの、鮮明な画像が新聞のトップに載り、生命体の存在を否定するようなデータが送られてくると妄想も終息に向かった(1976年の7月)。その後は、火星というと「トータル・リコール」(1990年、女優シャロンストーンの出世作とも言われる)のイメージが強烈で、現在に至っている。

 2006年に冥王星は仲間外れにされてしまったので、概略図にも載っていない。冥王星の公転軌道は黄道面から傾き、離心率が高い楕円なので、太陽からの距離が海王星より近くなることがある。Wikiによると直近では1979年2月7日から1999年2月11日までの期間がそれにあたる。小さい頃から基本的には水金地火木土天海冥という語呂で覚えたこともあり、冥王星が抜けるとどうもすっきりしない。アニメ宇宙戦艦ヤマト(1974年テレビ、1977年映画)でもガミラスの前線基地(シュルツ司令官)があり、遊星爆弾で地球を攻撃するとともに、冥王星での決戦では反射衛星砲でヤマトを苦しめた。

 天王星の公転周期は84年程度(自転周期は17時間)であり、まさに人生と同程度である。春夏秋冬いつ生まれるのがいいのかなどと呑気に考えていたが、いろいろと調べてみると天王星にはさらに厳しい現実がある。天王星の自転軸は大きく傾き公転面とほぼ平行(98°)ということなので、例えば北極や南極では42年間昼間が続き、残りの42年間は夜となる。中緯度地方でも、1日中太陽が沈まない夏や太陽がまったく顔を出さない冬がやってくることになる。赤道に住むとすれば、21年を周期にいろんな季節が訪れることになるのだろう。自転軸と太陽と天王星を結ぶ線が直交するときには一日のうちで昼と夜が半々になるが、両線が重なるときには赤道上では低い太陽が地平線にそって一周することになる。いつ生まれるかということとともにどこに住むかということも重要となる。やはり低緯度の地方に住むというのが基本となろう。42年間夜とかとても耐えられそうにありません。



相変わらずのつまらない話なので、おまけを(覆面算)。
問)A〜Gは1〜9のどれかの整数であり、下記の式を満たしている。違う文字が同じ数を示すことはない。Aで示される数を求めよ。

 F + G = C
 D × G = B
 C × C = E
 A - D = 1









解答

・C ×C = EよりCは2か3に限られる(1だとEも1になって題意に反する。4以上だとEが2桁となり同じく題意に反する)。
・F + G = CからC=2ではこれを満たす異なる整数F,Gは存在しない。∴C=3となる。
・このため(F,G)=(1,2) or (2,1)となるが、D × G = BよりDとBは等しくないのでGは2となる(F=1)。
・同じくD × G = Bの条件からDは4以下の整数であり、これまでに1,2,3はそれぞれF,G,Cで決まっているので、D=4となる。
以上のことからA=5と考えられる(答え)

(2018.7.1)