農工大の樹 その117 | |||
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アカシデ | |||
(カバノキ科、クマシデ属の種、学名:Carpinus laxiflora Blume、別名:ソロノキ) |
この種は樹高10mから15m、胸高直径30cmから40cm(時に50cm)になる落葉広葉高木です。温帯域に広く分布し、北海道、本州、四国、九州から、韓半島、中国南部にまで生育します。樹皮は凹凸がなく平滑で、暗灰白色の樹皮は地衣類の着生で斑点ができることが多いようです。葉は楕円形で先端が急に尖り、毛はありません。分布と形態が似るイヌシデとは、アカシデが若葉や若枝が赤くなること、葉に毛がないことで容易に区別できます。材は堅く、緻密であるため、器具材や家具材に使われましたが、生育量が少ないためにそれらの利用よりも、他の樹種と一緒に薪炭材やシイタケのほだ木として利用されることが多いようです。この写真は小金井キャンパスの中央棟前庭に生育しているものですが、このように樹形のまとまりがよいので庭園樹として利用されることも多いようです。 |
農学研究院自然環境保全学部門 教授 福嶋 司 |
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