Town トレイン

第4号 平成4年4月発行 


新幹線400系         撮影者 宮本

 平成3年になったと同時にJR東日本が発表した最新鋭の400系で、1992年現在の新幹線の中では最も新しい車輌である。
 この400系は、新幹線から在来線へ直接乗り入れることができ、平成4年夏に山形県で開催される「べにばな国体」に合わせて使用され、東京−山形間を往復する。
 東北新幹線内の東京−福島間は、200系と連結して時速240kmで走り、在来線の福島−山形間(奥羽本線内)は単独で時速130kmで走る。
 現在、在来区間の改軌工事も終わり、そろそろ本格走行となる。
 平成3年3月26日の試験走行で最高時速336kmを達成。日本最速記録となった。 つい最近、愛称名が「つばさ」と称され、人気を呼んでいる。


鉄道旅行記 −夏の飛騨路 編−

 前回は東京方面への旅行だったが、今回は神奈川県小田原市近辺にある秦野というところへ旅行したことについて書く。
 いつもは長岡まで「かがやき」。そして、上越新幹線というルートで行くのだが、今回は名古屋まで「ワイドビューひだ」。そして東海道新幹線というルートだ。

 8時35分に越中八尾を発車する「ワイドビューひだ」に乗るために、家を8時ごろに出発。
 発車時刻の5分前には駅に着いていた。初めての乗車なので、わくわくしている。
 定刻通りに入線。30秒くらいしか停車しないので、席を見つけ、座るとすぐ発車。
 神通川を渡るとスピードが出る。そのために、東八尾や笹津などの駅を見逃してしまった。
 猪谷を過ぎると、かなり山奥になる。
 景色を楽しんでいると、いつの間にやら高山に停車していた。ここでは車輌連結のため4分停車した。このとき、僕は写真を写していたので、連結作業が見られなかった。
 飛騨小坂を過ぎた後、岐阜まで奥飛騨の景色が広がる。「日本海の景色も良いが、こちらの方がもっと良いな」などと、つい思ってしまった。
 定刻通りに名古屋に到着。
 新幹線の発車時刻までは時間があるので、駅弁を買う。
 乗る新幹線は「こだま」426号。待っている間に「ひかり」が何本も発車していく。
 定刻通りに「こだま」が入線、発車する。
 駅弁を食べている間、「こだま」の本数を増やせ、「ひかり」を小田原に停車させろ、などと図々しいことを思ってしまった。こんなことを通りすがりの旅行者に言われては、JRもたまったものではない。
 15時11分に小田原に到着。
 小田急線に乗り換える。
 毎年のことながら、この線の列車は満員だなあ、などと思っているうちに秦野に到着。

 これで6時間の旅は終わるわけだが、後で考えてみると、長岡まで「かがやき」。そして、上越新幹線というルートの方が1時間30分も速い。
 でも、景色が素晴らしかったので、このルートの方が良いな、と思った。

担当 清水

富山地方鉄道情報 −第4回−

 地鉄の3路線を紹介したところで、今回はちょっとした旅に出ることにした。

 12時ごろ、稲荷町駅に着いた。この駅を改めて見ると、とても歴史を感じる。そんなことを思いながら、自動販売機の「430円」のボタンを押した。
 12時18分、発車。列車は住宅地を過ぎて、東新庄に、そして越中荏原に停車した。ここでほとんどの人が降りていった。この駅は、ホームと反対側にいきなり看板があり、窓から見ていると少しびっくりする。
 列車は常願寺川を渡り、田園地帯に入った。越中三郷、越中舟橋と続き、列車は滑るように寺田のホームに入った。一息ついてホームに立つと、列車はすぐ上市方面へと発車していった。
 寺田駅に降り立ったのは久しぶりである。駅員さんに切符を手渡し、さっそうと駅を出たのはよかったが、外は雨模様。しかし、せっかく来たのだからと、傘なしで強引に歩いた。この周辺もずいぶん発展したものだと思いながら栃津川まで歩いた。
 帰りには、また違った風景を感じることができた。途中で立山線の線路が見えて、何だかほっとした。そして、名物(迷物)ヨーグルなんとかという乳飲料を買った。とにかく寺田駅に戻った。
 それから、電鉄富山までの切符を買って(稲荷町までと同料金のため)、列車に乗る。
 ちなみに、この駅はホーム間を渡るときは、踏切を渡らなければならない。
 14時24分、発車。そして、また同じ風景がめぐり、稲荷町に到着。

 今回は寺田への小さな旅行記としたが、この辺で終わりたいと思う。皆さんも、あの名物を飲みに(?)、寺田へ行ってみよう。

 電鉄富山から…430円

担当 桐山

阪神電気鉄道情報 −第2回−

「書き始めと、書き終わりさえ良ければ、内容は自然と良くなるもので…。」
というのは、某作家の言葉であるが、そんな点からいうと、この文章はまったく該当しない分類に入るだろう。いつものことながら、前ページの文章(担当 桐山)の見事な出来にはことごとく感心する。やはり、これは、鉄ちゃん歴の長い人たちの強みからだろう。 さて、わけの分からぬ文章で、読者に馬鹿にされながらも、筆を進めることにする。
 前回の、阪神電鉄本線の中の駅で、大物(だいもつ)という駅があるのだが、その駅から分岐している線が、今回、紹介する、西大阪線である。
 西大阪線は、尼崎−大物−西九条を結ぶ、6.3kmの線である。運行される列車は、すべて普通列車で、営業キロが、富山地鉄大山寺遊園線よりも短いのだが、運行本数は、その比ではない。主に、ベットタウン地帯を走るため、西大阪線は、通勤者の足となっている。

 さて、阪神電気鉄道情報は、3回に分けてということで、前回に記したのだが、この広報の都合により、3回目に紹介するはずだった、武庫川線は、省かせて頂くことにする。
 なお、先月、富山地鉄情報の担当が、替わってしまったことをおわびします。
 では、この広報を読んで、「これが鉄ちゃんとやらの書く文章か…」と、思っている各方、阪神電鉄西大阪線に乗って、西九条へ行ってみよう。(梅田から…210円)

 特別企画 鉄道旅行の友

 さて、妙に真面目な題にしてしまったのだが、結局、駅弁について、一筆ふるわせて頂くことにする。この企画では、全く例のなかった、選択式で進めることにする。

   開始(各選択肢に書いてある番号へ進む 例、はい@へ いいえ@へ) @へ
  @旅行よりも駅弁の方が好きだ。       はいAへ いいえBへ
  A駅弁は、「いかめし」以外に考えられない。 はいCへ いいえDへ
  B駅弁は、1000円以下を好む。      はいCへ いいえEへ
  C「竹取物語」を食べたことがある。     はいFへ いいえGへ
  D駅弁の中身は3種類でよい。        はいHへ いいえIへ
  E駅弁には、JR東海の「静岡茶」しかない。 はいGへ いいえLへ
  F駅弁は、邪道である。           はいJへ いいえKへ
  G「あわび飯」はおいしい。         はいJへ いいえLへ
  H駅弁は、4つでやっと食べた気になる。   はいMへ いいえNへ
  I他人の駅弁を見てうらやましくなる。    はいMへ いいえHへ
  J富山といえば、まずは「くすり」しかない。 はいNへ いいえHへ
  K弁当は、米の飯に限る。          はいOへ いいえNへ
  L駅弁を知らない。             はいAへ いいえKへ
  M「美味しんぼ」は嫌いだ。         はいNへ いいえBへ
  N目玉焼きには、「しょうゆ」だ。      はいCへ いいえBへ
  O自分で作った弁当が一番よい。       はいNへ いいえDへ

  結果
     A ザ・駅弁  1030円 山陽本線三原駅
     B いかめし   450円 函館本線森駅
     C ますのすし 1080円 北陸本線富山駅
     D 峠の釜めし  800円 信越本線横川駅

 上記のものは、筆者の独断と偏見で、代表として選んだものであるが、おすすめできるものであると思う。とにかく、駅弁は、鉄道旅行にはなくてはならない存在なのである。

担当 旦尾

駅見聞 −富山港線・蓮町駅−

 富山から6.4km、岩瀬浜から2.2kmの位置にあり、第1号で紹介した城川原駅から1駅、北に行ったところにある。

 住所 富山市蓮町1丁目40号
 開業 大正13年7月23日
 乗降 月平均22,475人・1日平均725人 (10月現在)
 収入 月平均6,138,000円・1日平均198,000円 (10月現在)
 駅員 3人 (通常1人)
 駅長 富山駅駅長兼任 (富山駅の管理駅のため)

<歴史> 昔は、富山操車場(現富山貨物駅・富山運転所)からの貨物専用線などを通ってきた貨物などを、この駅で入れ換えていた。しかし、民営化直前(JR誕生直前)に8本ほどあった入れ換え線が撤去され、現在は先ほどの貨物専用線とともに跡だけが残っている。

<周辺> 駅前に富岩街道があり、その向こうに馬場公園、さらにその奥に富岩運河、その向こうに神通川がある。
 岩瀬中学校と富山北部高校が近くにあり、そこの生徒もよく駅を利用する。

<駅員から> これから、この駅周辺には次々と住宅が増えていくから、乗降人員もますます増えて、富山港線内でも取り扱いが増えていくだろう。
 それに、今は券売機でできない切符の仕事は手でやっているけど、今年の10月からコンピューターでやれるかもしれない。もう、コンピューターは来ているから(JRマークの輝く白色のコンピューターが置いてあった)。

<感想> 僕が蓮町駅に行くと、もうすぐ列車が来るときで、地元の小学生やおばさんなど人がたくさんいた。僕は列車が行ってから取材することにした。列車が来るまでの10分の間に、北部高校の人が続々と来た。あいにく、岩瀬中学校の人は、休みだったのでいなかったようだ。
 僕が取材した駅員さんは、蓮町駅に4年間いるという少し年配の方だった。質問に対して嫌がりもせず、いろんな資料を見たり、計算したりしてくれた。僕が取材していたのは10分間ほどだったのだが、その間に定期券を買いにきた人がいた。しかし、駅員さんは明るい様子で質問に答えてくれた(少し待ってくれと言われたけど)。
 我が城川原駅もいいが、蓮町駅もすごくいいと思った。

担当 小西

面白列車編成

 今回は、車輌の運用によってお得になる2列車を紹介する。

 −北越1・6号− 富山発車時刻、1号:6時56分 6号:21時09分

 この列車は、上越新幹線接続のビジネス特急「かがやき」の車輌(写真T)を使用して運行している(写真U)。「北越」も「かがやき」とほぼ同じような役目をしているが、「かがやき」の方が速い。
 「かがやき」の車輌というのは、改造(アコモデーション化)された車輌を使用しているのだが、その車輌を「北越」に使用しているのである。しかも、「北越」は長岡−新潟間が普通列車(1号)、または快速列車(6号)となり、安く「かがやき」のシートに座ることができる。ただし、ときどき「かがやき」の車輌を使用しない日がある。
 また、「かがやき」について少し付け足すが、「かがやき」は以前、現在も「しらさぎ」等で使われている、改造されていない車輌で走っていたことがある(写真V)。

 −快速列車− 3229M 金沢発7時18分−富山着8時19分
        3521M 青海発6時14分−直江津着6時54分
        3532M 直江津発7時01分−富山着8時47分

 この3本の列車は乗車券だけで乗ることができ、そして、速い、快速列車であるが、何と、特急車輌を使用しているのである(写真W)。つまり、特急座席に安く座れて、しかも速い、という、とてもお得な列車である。

担当 小西

旅行報告

 期日 3月22日(日)
 人数 8名
 手段 鉄道
 目的 春の高山線と東海道側の様子を知る。

 行程 富山   7時35分発  高山   9時54分着   826D
    高山  10時14分発  美濃太田13時08分着   734D
    美濃太田13時23分発  岐阜  14時00分着   242C
    岐阜  15時12分発  米原  15時58分着  3131M 快速
    米原  16時23分発  長浜  16時32分着  3340M
    長浜  16時37分発  金沢  20時01分着   343M
    金沢  20時06分発  富山  21時04分着   347M
 概念図
                 七尾線  氷見線  富山港線
                 、    、    、
                 、    、    、
         福井」」金沢」」津幡」」」高岡」」」富山「「北陸本線
         ・            、    ・
         ・            、    ・
         越前花堂「「越美北線   城端線  高山
         ・                 ・
         ・                 ・
    小浜線「「敦賀       美濃赤坂枝線   美濃太田「「太多線
         ・             、   ・
         ・             、   ・
    湖西線「「近江塩津」」長浜」」米原」」大垣」」岐阜「「東海道本線
                   、
                   、
                東海道本線

 ※これを見て、感心でもしてください。


編集後記

  いろいろとあったため何箇月か発行が出来なかったが、新入生歓迎号として、この度広報を発行でき、喜ばしいことと思う。これからは、途切れなく発行したいと思う。

 Town トレイン 平成3年9月創刊
  第4号 平成4年4月発行 富山大学教育学部附属中学校鉄道部

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