学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を開催

公開講座が開催されました。

<子供身近な動物教室>
 6月25日(土)、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、2022年度公開講座「子供身近な動物教室」が開催されました。本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長が担当し、野生動物保護活動の紹介、動物の観察、模型・キットを使った実験、飼育動物との触れ合いなどが行われています。実物の観察や実験、触れ合い体験を取り入れていることもあって、今回も盛況でした。この教室は長らく継続実施されており、本学ホームページに案内が掲載されると間もなく申し込みが集中するなど、好評を得ています。「大きくなったら農工大に入りたい!」「獣医さんになるのが夢!」という子もいます。教育機関の動物飼育を支援する「幼稚園・小学校飼育動物ドクター」事業と有機的な結びつきをはかり、農工大のチビッ子ファンを増やしていくことを目指しています。
 
つくってみよう! ドキドキきこえるかな?
 

<実演・実習 高校生のための野生動物学講座>
 7月10日(日)、府中キャンパスの広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)において、2022年度公開講座「実演・実習 高校生のための野生動物学講座」が開催されました。本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長のほか、佐藤俊幸・共同獣医学科准教授、小山哲史・共同獣医学科准教授が担当し、大学での野生動物学教育と研究のわかりやく具体的な理解を目的としています。野生動物保護活動の紹介や実演・実習を中心にしていることもあって、今回も好評、本学への関心を深めていました。この講座の受講者には、動物関係の進路や農工大への進学を志望する生徒が多く、実際に本学に入学した学生もすでに多数にのぼっています。受講者の満足度も高く、今後も講座内容の研究に努めて発展させて行きます。
 
治療技術について学ぶ 頭骨標本の観察
 

<身近なアリを知ろう>
 7月23日(土)、府中キャンパスにおいて、小学生を対象とした公開講座「身近なアリを知ろう」が開催されました。様々な環境に多様なアリが生息していることを体験的に理解してもらうことを目的に開催しています。コロナのため3年ぶりの開催となった10回目の今回は、小学生20名、保護者19名、計39名が参加しました。
 佐藤俊幸農学研究院准教授によるアリの生態に関するミニ講義の後、参加者自ら「吸虫管」を作成し、日本蟻類研究会メンバーの指導の下、キャンパス内での“アリエンテーリング”に出かけました。子供達は資料をもとにキャンパス内を探索し、吸虫管で採集したアリを実習室に持ち帰り、顕微鏡を使って種の同定を行いました。
 講義室で昼食をとりながら、アリの動画教材を鑑賞しました。屋外での採集を終了した後、アリの形態をよく観察してスケッチしてもらいました。アリエンテーリングの点数にもとづき成績優秀者上位3名には金銀銅メダルが授与されました。講評の後、全員に受講証明書が手渡されました。今回はこれまで見つかっていなかったアリが2種類採集され、身近な環境にさまざま種類のアリが生息していることを実感し、家族ぐるみで楽しく学んだ一日となりました。
 
吸虫管を使ってアリを採集
 

<子ども樹木博士>
 公開講座「子ども樹木博士」が、戸田浩人農学研究院教授、小池伸介教授、吉田智弘准教授(FSセンター)の担当で、7月30日(土)に開催されました。Covid-19感染症のため3年ぶりの実施講座となります。
 本講座は、身近な樹木の名前、見分け方、性質などを小・中学生とその保護者にキャンパス内の樹木を見てもらいながら解説し、樹木や自然に親しむきっかけを持ってもらうものです。子どもの学年などによって、初級(23種)、中級(50種)に臨んでもらいました。Covid-19の感染対策として受講者を一家族ごとの小グループとして、担当の学生が丁寧に解説してまわり、樹木の葉の形や色、香りや感触、名前の由来など楽しく学んでいました。その後、教室で標本を手に取ってよく覚えて、別の教室で樹木名を当てるクイズを行っていました。今回は全員が初級のクイズに挑戦し、好成績をとって喜んでいました。今年は応募者数が多く6月中旬までで予定数を大きく超えたため途中で閉め切らざるを得ませんでした。一方、天候には恵まれたものの、猛暑と感染症拡大などの不安もあり体調が少しでも悪いと参加キャンセルとされた受講生も多く残念でした。
 アンケートで大学の公開講座で教えてほしいことをたずねたところ、虫、花の名前や育て方、食べられる草や木の実、野生動物の食べ物、鉱物や化石というように多岐にわたり、子ども達がこの講座をきっかけとして、自然に興味をもってくれたといえます。
 
小グループに分かれて、樹木を見ながら大学生に説明をうけているところ。
受付の様子 樹木名あてクイズ初級(順番に並んだ標本を見ながら、樹木名をあてているところ。)
 
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