学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を実施

  公開講座が開催されました。

<獣医さんごっこで優しさづくり-幼稚園ミニ遠足->
 広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター(FSセンター)の活動として、通年・団体扱いの公開講座「獣医さんごっこで優しさづくり-幼稚園ミニ遠足-」が実施されました。本講座は、鈴木馨・FSセンター野生動物保護管理分野長が担当しました。この活動は「東京農工大学と地域を結ぶネットワーク事業」の「幼稚園・小学校飼育動物ドクター」として継続実績豊富な活動を公開講座として位置づけ、獣医さん遊びを通じての優しさづくりから、科学する心を育てる生きもの教育センターづくりを目指しました。これによって、好評の事業を継続・充実させることができました。子どもたち・先生がたにとても喜んでもらっています。卒園式に招かれたり、卒園の時季に子どもたちから絵手紙をプレゼントされたりなど、たいへんやりがいのある活動として定着しています。農工大のチビッ子ファンを増やすこと、近隣の教育機関にとって頼れる存在になること目指しています。
 
いきもののいのちのおはなし げんきかしらべてみよう
 

<夏休み自由研究アカデミー:新型コロナに負けないココロとカラダを手に入れる!!親子細胞ワークショップ>
 緊急事態宣言を受け、当初対面のみでの開催を変更し、7月31日にオンラインにて、10月17日に先端科学実験棟物理実験室にて、当研究室の研究・人材育成メソッドを応用した「夏休み自由研究アカデミー:新型コロナに負けないココロとカラダを手に入れる!!親子細胞ワークショップ」を全2回で開催しました。対象は小学3~6年生親子10組でしたが、申込み開始4分で定員満了となるほど好評でした。オンラインでは、跡見順子客員教授が健康や、細胞を知ること、その細胞の集合体である身体を先端科学、有機材料化学基盤から学ぶ講義を行い、健康を保つための体操の実演を行いました。対面では、心筋細胞の顕微鏡観察と細胞からのDNA抽出、柔らかい素材の細胞模型作りを行いました。参加者からは、オンラインでも、「身近ではなかった細胞と身体について考えるきっかけになった」など、概ね「満足」との感想をいただきましたが、ほとんどのお子様は実験、細胞模型作成を楽しみにしており、アンケートでは、オンラインだけではなく対面後の方が細胞についての理解も深まった結果となり、改めて対面の重要性を感じました。講座後の研究室見学もよかったとの感想があり、科学への関心のみならず、農工大学や研究への興味も得られた講座となりました。
 
Zoomでのオンライン講座 拍動する心筋細胞の観察
細胞模型づくり
 
<電気回路・電子回路の基礎>
 10月30日(土)に、小金井キャンパス先端科学実験棟において、公開講座「電気回路・電子回路の基礎」が開催され、小学5年生と中学1年生の計5名(見学の保護者5名)が参加しました。本講座は技術部の企画運営の下、小中学生に電気回路製作の楽しさ、面白さを体験してもらい、サイエンスへの興味を深める事を目的としています。今回は電気エネルギーを物理的動力に変換する代表的なものとしてモーター製作を行いました。モーターは、小学生の学習指導要領に記載のあるものですが、製作から追体験をし、授業の内容を反芻することでより深い理解と興味を喚起できたと思われます。また、動作しない原因を講師が丁寧に説明することで、正常動作へと導き、サイエンスの基本、トライアンドエラーを体験できたと思います。時間の関係で講習内容に電磁石の実習を盛り込めなかったことが反省点ですが、次回改善したいと思います。アンケートでも、とても満足という受講生が大半を占めました。本来は受講生20名程度の講座でしたが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言のため、開講時期を学業の忙しい秋に変更せざるを得ず、参加希望にもかかわらず参加できなかった受講生が多く出てしまったことが残念です。
 
 
次の記事→

635号目次へ戻る