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◎ 大学院農学研究院が、飯南町、島根県農業協同組合雲南地区本部との地域連携に関する協定(包括連携協定)を締結
 大学院農学研究院では、島根県飯南町及び島根県農業協同組合雲南地区本部と下記の内容で地域連携に関する協定を締結しました。11月13日(金)には、飯南町のみんなの広場 来島交流センターにて、飯南町長、島根県農業協同組合雲南地区本部常務理事、島根県農林水産部長、船田良農学研究院長、神谷秀博理事・副学長、大川泰一郎農学研究院教授、豊田剛己農学研究院・生物システム応用科学府教授、他関係者による調印式が行われました。
 農学研究院では、「農林水産技術研究所」の代表である増田茂氏と共同で、「持続農業システムのための食料生産プロセス工学の開拓」に取り組んでいます。その中で、本学で開発された強靭で耐久性・収穫性の優れた水稲品種「さくら福姫」、「さくらプリンス」の一般圃場での栽培実証のため、今年度から飯南町の圃場で同地区本部と連携して栽培に取り組み、今秋無事収穫を迎えました。今後は採種事業及び福島農業復興支援米としての販売も視野に入れています。
 JAしまね雲南地区本部は、2015年から増田氏と技術指導及び販売に関する業務提携を結び、増田氏が開発したもみ殻培土等の特許技術の実証を行うとともに、「米と何をどのように栽培すれば明日もここで生きていけるのか」をテーマに中山間地農業振興に取り組んでいます。
 今後、この三者の連携によって日本の原風景である故郷を守り、暮らしを守る中山間地域における農業の新たなモデルを奥出雲の地から全国に発信します。
 
左から、山碕英樹飯南町長、船田良東京農工大学大学院農学研究院長、竹下克美島根県農業協同組合雲南地区本部常務理事 本部長
 
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