学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を実施

 公開講座が開催されました。

<ジュニアサイエンスプログラム「水とは何?〜普通の物質かユニークな物質か〜」>
 7月30日(火)に、科学博物館の多目的実験室において、中学生を対象に、ジュニアサイエンスプログラム「水とは何?〜普通の物質かユニークな物質か〜」を開催しました。実験・実習を中心に、最も身近な物質である水について学習する内容です。保護者を含めて33名(生徒22名、保護者11名)の方にご参加いただきました。
 水については小学校でも学習しています。しかし、水がどのような物質であるかをきちんと理解している生徒(大学生も同様)は少ないように思います。あまりにも身近にあるので、ありふれた普通の物質と理解している生徒も多いようです。この講座では、実験や実習を行いながら、水がどのような物質かを考えさせました。また、実験・実習を通して、科学への興味・関心を高めるとともに、大学での研究、東京農工大学での研究などへの興味を高めることも目的としました。
 アンケートの自由記述などをみると科学への興味を喚起できたのではないかと思います。今後も継続して実施できたらと考えています。
 
 

<遺伝子工学実習講座DNAコース>
 9月19日(木)から20日(金)に、府中キャンパス学術研究支援総合センター遺伝子実験施設において「遺伝子工学実習講座DNAコース」が開催されました。
 本講座は初心者を対象に講義と実習をとおして遺伝子工学の基礎を学ぶことを目的としており、これまで毎年実施され、社会人対象のリカレント教育の場として高い評価を得ています。受講者は民間企業の開発担当者、他大学および本学の学部生・大学院生・技術職員等、全国から10名が参加しました。
 実習では、遺伝子実験施設の専任教員の指導のもと、大腸菌コロニーの観察、PCR法、形質転換、菌の培養、プラスミドDNAの単離、制限酵素処理、アガロースゲル電気泳動など、遺伝子工学の基本的な実験操作を行いました。ラムダファージのゲノムライブラリーを用い、各自が寒天培地に形成された大腸菌のコロニーを選び、その中のプラスミドがラムダファージゲノムのどの部分のDNA断片を保持しているのかを特定する実験を行いました。
 受講者の中には、普段DNAを扱う実験を行っていても手技のポイントや実験の原理について学ぶ機会がなかった方、これからDNAを扱う実験を始めようとしている方、これまでの分野の技術をDNA関連分野にも生かそうと考えている方等がおられました。今後、本講座の講習内容がそれぞれの職場等で生かされるものと思われます。
実習の様子 ヒ゜ヘ゜ットマン操作
 
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