幼虫

稚蚕期(1令から3令まで)は2〜3日毎、壮蚕期(4令から5令まで)は毎日、古くなった桑葉や蚕糞を捨てて下さい。汚く、湿度が高いと病気がでます。

カイコは4回脱皮します脱皮半日前位から桑葉を食べなくなり、上半身を上げて動かなくなります。このような状態を眠(みん)と呼びます。動いていませんが、体内では活発に代謝しています。この時にいじり回すと脱皮不良になります。眠中は、乾燥気味のほうが上手に脱皮します。桑葉を食べないので80%以上の幼虫が脱皮するまで餌を与えないでください。餌を与えると早く脱皮した幼虫と脱皮していない幼虫の発育が揃わなくなります。カイコは1日位絶食しても決して死にませんので、安心してください。また、 脱皮直後は皮膚が柔らかいのでいじり回すと皮膚が破け出血してしまいます。
 

1齢
 幼虫が小さいのでやわらかい桑葉を細かく刻んで与えたほうが、、、、と決め付けてしまい勝ちですが、小さな幼虫は葉の表面をなめるようにかじり、切り口(端)から食べないので、少数のカイコを飼育する場合は、全芽、全葉で乾燥を防ぐので都合が良い。極端に柔らかい新芽などは、栄養的に良くない。だいたい食葉期間は3日。


2〜4齢
 2齢は約3日、2眠が約1日。 3齢は約3日、3眠が約1日。孵化後12〜14日で4齢になる。4齢幼虫は約4日、4眠も発育を揃えるために1.5〜2日かかります。

5齢(終齢)
 たくさんの桑葉を食べます。6〜7日目から食べる量が減ってきます。そして1〜2日経つと、歩き回り、体がどんどん透けてきたら熟蚕(じゅくさん)です。繭を作りはじめます。

食桑量:カイコは一生のうちに約100g(乾物20g)の桑葉を食べます。そのほとんどは5齢で88%、4齢で9%、1〜3齢で3%です。


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