Icon 東京農工大学農学部応用生物科学科・農学府応用生命化学プログラム
発酵学研究室

Tokyo University of Agriculture and Technology
Laboratory of Fermentation

About us

発酵学研究室ではスクリーニングや薬理作用解析を行うことで新しい薬理活性・作用メカニズムの発見や新規創薬標的の同定を目指しています。
現在は、癌幹細胞の分化・増殖制御機構の解明および微生物由来生理活性物質の炎症制御機構解析を目的に実験を行っています。

News

2024.4 ホームページを作成しました。

2024.5 応用生物科学科3年生 研究室見学のお知らせ 詳細を見る

 

 

 

 

 

 
研究概要 / Research Summary

1. 癌幹細胞の増殖・分化制御機構の解明

 癌の再発の主たる原因となる癌幹細胞(cancer stem cell:CSC)の増殖や分化、分裂様式を制御するメカニズムを知るための研究を行っています。
CSCは自己複製能と多分化能を有し、分化状態の異なる多様な細胞を生むことで、腫瘍内細胞集団不均一性を維持しており、これが癌治療が困難を極める一つの要因です。従って、その制御機構がわかれば、癌の再発や転移を制御できるかもしれません。
 私たちは、前立腺癌細胞株PC3から得た癌幹細胞と、非癌幹細胞の物理的な相互作用によって、癌幹細胞の増殖が制御されることを発見しました(Suzuki et al., BBRC 2022)。 天然物化合物ライブラリーを用い、癌幹細胞の分化裂を制御する化合物の探索も行っています(理化学研究所環境資源科学研究センター(CSRS)創薬ケミカルバンク基盤ユニットとの共同研究)。

csc1 csc2

2. 生理活性物質SMTPの抗炎症作用機序解析

 当研究室で、真菌由来の生理活性物質として発見されたSMTPは、血栓溶解促進、慢性炎症・メタボリックシンドローム改善効果を有します。 脳梗塞治療薬として医薬開発が進められ、2021年5月に臨床第二相試験が成功、現在医薬開発の最終段階にあります。 このSMTPの薬効の鍵となるのが、可溶性エポキシドヒドロラーゼ(soluble epoxide hydrolase = sEH)という酵素です。
 SMTPは、sEHが有する二つの酵素活性(C末端エポキシドヒドロラーゼ、N末端ホスファターゼ)の両者を阻害し、優れた薬効を示します。 現在、上記二つの酵素活性について、新たな生理的基質の探索、ゲノム編集技術による点変異ノックインマウス等を利用し、新たな抗炎症作用発現のメカニズムを追究しています。

SMTP sEH

 
Member

教員 / Professors

准教授
鈴木 絵里子  SUZUKI Eriko 
研究に対する主体性を持った学生・博士研究員を歓迎します!
特任教授
蓮見 惠司  HASUMI Keiji

学生 / Students

D1
1名
M2
5名
M1
3名
B4
3名
研究生
1名

技官 / Techinical Officer

2名

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2024.5 応用生物科学科3年生研究室見学のお知らせ

応用生物科学科3年生向けの研究室見学会を6月5日(水)12時15分~、6月19日(水)12時15分~の二回に分けて行います。 説明会と見学会はおよそ30分程度を想定しており、その後研究室学生との談話(希望者のみ)を行う予定です。

 
Contact

鈴木絵里子 准教授
email: ersuzuki*cc.tuat.ac.jp
*を@に変えてください。
研究室見学も受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

Question Box

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アクセス:〒183-8509
      東京都府中市晴見町3-5-8
      東京農工大学 府中キャンパス 1号館214室
         キャンパスマップ上の①の建物です。

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