I.M.さん(農学府連合大学院農学研究科博士 1年)
私は幼いころより、世界の素晴らしい景色や文化を実際に体験し、様々な人々と交流をしてみたいとの思いがありました。英語を学んだのは学校の授業のみですが、自身の願望を達成するために、少しでも自己学習の時間を作り、また日常的に英語に触れる機会を増やすように心がけてきました。例えば、洋楽を聞く、興味のある洋画を字幕で見る、留学生と意識的に話すなどです。英語学習を継続することはなかなか難しいですが、出身国の異なる人と話せたときの嬉しさや上手く話せなかった時の悔しさが、私にとって英語を学習する一番大きな原動力になっているように思います。
大学入学後は作物生産に関わる研究室に所属し、世界の食糧問題について学びを深めるうちに、少しでもその解決に貢献したいと思うようになりました。気候や土壌、栽培する作物種、そこで暮らす人々の文化等は場所により様々であり、存在する課題もまた、場所により様々です。課題の発見やその解決に向けた行動を行うためには、実際に世界各地の農業現場に赴き、多様な人々と議論を重ねることが必要だと感じます。今後、英語はそうした活動を行う上で、ますます重要な手段になると感じています。
現在私は、有機栽培に適したイネ品種に必要となる深水抵抗性という形質に関わる遺伝解析を行っており、昨年秋に国際学会でポスター発表を予定していたため、Go Global TUATのプレゼンテーションブラッシュアップやQ&A講座を受講しました。プレゼンテーションブラッシュアップ講座では、自身の発表について個別フィードバックを受けることができ、Q&A講座では、持参したスライドを基にネイティブの先生と質疑応答の練習をすることができました。発表内容をきちんと伝えるための効果的な抑揚や間の取り方、アクセントなど、自分一人では気づきにくい部分を手厚く指導していただけたことで、とても充実した時間になりました。さらに英語deランチでプレゼンテーションを行った際は、異分野の学生から英語で意見がもらえ、良い機会となりました。
皆さんの英語学習の目的は何でしょうか?英語力の向上を意識できる機会は少ないですが、ふとした時に成長を感じると自信につながります。自信は成功体験になり、さらに頑張るための力になります。皆さんの英語学習が深まり、夢がかなうよう願っています。私も頑張ります。

H.M.さん(工学府電気電子工学専攻修了- 2022年度株式会社シマノ・大阪本社所属)
自己紹介
E専攻でナノデバイス系の研究をしています。英語を本格的に勉強したきっかけというものは特にないのですが、大学に入って1年生の夏休みにイングランドのブライトン大学で行われた語学研修に参加したことで、より一層英語学習への意欲が高まり、その後継続的に取り組みました。
英語学習のコツ
最も大きかったのはオンライン英会話レッスンです。私の個人的なおすすめは、初級者はNative Camp, 中~上級者はCamblyというプラットフォームです。今私自身はCamblyを使っていますが、講師全員がネイティブで、人間としてもとても魅力的な方々なので、科学、文化、宗教、政治、芸術とあらゆる分野において深い話をすることができ、その中で様々な英語の表現を教えてもらったり、個々の話題に対するグローバルな感覚を養うことができています。
Go Global TUATの感想
どちらのプログラムにしてもそうですが、自分の専門分野外の先生方に第三者の視点から指摘をいただくことで、純粋なプレゼンの質、すなわちオーディエンスにいかにして伝えたいことを理解してもらうかという点について客観的に見直すとても良い機会になったと感じています。
英語力が向上してよかったこと
4年生の時には英語力を買っていただいて研究室からイングランドの共同研究先に1か月の出張をさせていただき、素晴らしい経験をすることができました。もちろんこのような特別な経験をできることも大きいですが、最近感じる一番大きなメリットは、エンターテインメントの幅が圧倒的に広がったことです。インターネット上のコンテンツは、英語ベースのコンテンツはほぼ無限に出てくるので、それを楽しめればより質が高く、楽しめるコンテンツに出会える確率が格段に上がります。英語力はこれからの時代にQOLを高める最重要ツールだと思います。
後輩へメッセージ
一朝一夕ではリワードを感じられないのが英語学習の苦いところです。私も何年も取り組み続けてようやく人生に関するちょっと難しい話ができるようになっていきました。それでも、今努力してその先数十年にわたってグローバルな情報社会を好きなように渡り歩けると思えば、その努力は絶対に大きなリワードになって帰ってきます。自分が楽しめる方法を見つけて、ぜひ頑張ってください。

Y.Y.さん(工学部機械システム工学科 4年)
自己紹介
私の所属している研究室は、知能を持つ機械の設計法・構成法・制御法などを研究してます(研究室HPより)。私は、その中でも二足歩行ロボットの歩行に興味があります。英語を学ぼうと思ったのは、英語を使って仕事をしたかったからです。
英語学習のコツ
英語を話すとは、英語話者の真似をすることだと思います。そのため、私は一人でいるときは、Youtubeなどの英語勉強に使えるチャンネルを用いて、発音やリスニング練習をしてました。アクセント、抑揚は、Youtuberの真似をすることが重要です。Youtubeで口に覚えた英文を、Go Global TUAT等の英語を話す機会で、実際に使うことを意識しました。このように、YoutubeでInput、Go Global TUATでOutputを繰り返しました。皆さんは、Inputは、受験勉強で培ってきたと思うので、積極的にOutputの機会を設けることで、英語を話すことができるようになると思います。
Go Global TUATの感想
私がOutputのために参加した活動は、Go Global TUATの英語deランチです。毎回、話す話題を私から提示できます。私は、事前にその話題に関する英語の資料に目を通したので、社会問題など、難しい内容でも、内容が濃い話をすることができました。
英語力が向上してよかったこと
私は、英語力でリスニング力が大きい割合を占めると思います。私は今日まで、非ネイティブの英語話者と関わることが多く、各国のアクセント、発音に慣れる必要がありました。英語が話せるようになることで、相手の英語を理解でき、話をつなげることができます。これにより、友達の輪をグローバルに広げることができました。
後輩へメッセージ
英語を学びたい、学んでいる人にお伝えしたいことは、『すぐに英語がうまくなることはない』ということです。私も、英語を学ぶ過程でうまく英語が伝わらない、聞き取れないことがあり、悔しい思いを何度もしてきました。その気持ちが英語を学ぶ動機になり、毎週Go Global TUATに参加させていただきました。皆さんにも、このような経験をどんどん積んでほしいと思います。

N.M.さん(農学部応用生物学科 3年)
自己紹介
私は農学部で生物学や化学を学んでいます。特に、代謝の仕組みなどに興味があります。私が英語を学ぼうと思った理由は大きく2つあります。1つ目は、研究室に入った時に役立つと思ったためです。英語が使えると、英語で資料を読んだり発表したりなどできることが増えるので、早めに準備したいと思いました。2つ目は、英語を学ぶことで多くの人とコミュニケーションを取れるためです。大学に入って留学生とオンラインで交流する機会があったのですが、慣れていないため言いたいことを英語で伝えることが難しいと感じました。英語を学ぶと様々な国の人と交流を楽しめると思いました。
英語学習のコツ
英語学習には、農工大生が使えるe-learning教材などを利用しています。通学中など空いた時間に少しずつできて継続しやすいです。苦手な問題を保存して何度も解いたり、単語の音声を聞いたりすると身に付きやすいと感じます。また、英語のインターネットサイトや英語学習者向けの英字新聞を読み、大まかな内容をつかむようにしています。本や動画でもいいので興味がある内容を選ぶと、勉強と思わず楽しんで英語に触れ続けられると思います。新しく知った表現を英作文や英会話に取り入れることで使える表現が増えます。
Go Global TUATの感想
私はGo Global TUATの英語deランチに参加しました。日本文化などのトピックがあり、英会話に不慣れでも参加しやすい雰囲気でした。言いたいことの英語が出てこない時、知っている単語で伝えようとすると他の参加者の方が自分の思いつかなかった表現を教えてくれることがあり、勉強になりました。また、e-learningやTOEFL-iBTの講座にも参加しました。今まで知らなかったオンラインツールなどを知ることができ、今もそのツールや学習法を活用しています。
英語力が向上してよかったこと
英語力が向上してよかったと思うことは、英語への抵抗感が小さくなったことです。講義資料に英語があるときや英語で話す必要があるときに、入学時よりは恐れずに英語を読んだり話したりできるようになったと感じます。まだ英語力が十分ではないので、今後も学習を続けたいと思います。
後輩へメッセージ
大学では高校までのように英語を勉強する授業が多くないので、英語の学び方に迷う方も多いかもしれません。Go Global TUATの活動は気軽に参加しやすく、参加することで無理なく自分に合った学習法を見つけられるのではないかと思います。楽しく学習を続けられるよう、応援しています。

S.Y.さん(工学部知能情報システム工学科 4年)
自己紹介
大学では、デバイスや回路についてと機械学習や信号処理について学んでいます。堀田研究室に所属しており、テーマは決まっていないものの、画像処理や深層学習を用いた物体認識に関する研究に取り組もうと考えています。
英語学習のコツ
私は単語、リーディング、リスニングに分けて英語の勉強を行なっています。単語の勉強は、夜寝る前に暗記をし、知らない単語や答えられなかった単語を朝に見返すことで復習と定着の効率化を図っています。私はGoodNote5というアプリのフラッシュカードを利用し ており、正解率に応じて再出題のタイミングを調整してくれるので暗記にはおすすめです。リーディングに関しては、短い文章をたくさん読むことを心がけています。全体の構造をつかむため、精読よりも内容を把握することを意識して、時間を測りながら取り組んでいます。読み終わった後は、訳の確認と音読を行います。音読は、読み飛ばしていた単語を拾うことができる上、黙読よりも文章の細部を意識しやすいです。リスニングの勉強で力を入れていることは、シャドーイングです。発音や文章の抑揚を感覚的に身に付けることができる上、シャドーイングの経験はリーディングスキルにも還元されます。また、シャドーイングは眠気覚ましや勉強のやる気を高める効果も体感しているため、私はよくシャドーイングから始めます。教材はAcademic Express 3の他、TEDICTでTEDの配信を聞いています。リスニングは気軽にできて生活に組み込みやすいため、まずはリスニングから初めて見ることをおすすめします。
Go Global TUATの感想
私はもっと実用的な英語を身に付けたいとの思いから、英語deランチという活動に参加しました。実際に参加してみると、とてもカジュアルな雰囲気で会話ができ、拙い英語でもコミュニケーションを楽しむことができました。会話には英語を操る瞬発力が要求されると感じています。そのため最初は難しかったですが、英語に慣れることで勉強では得られない本当の英語力が養われていったように思います。
英語力が向上してよかったこと
一番実感した変化は、英語に対する抵抗がなくなったことです。以前は英語を難しく捉えていましたが、今では英語の文章や会話に以前より積極的に触れられるようになりました。ある程度自信がついたことで英語に関わる機会も増え、さらに英語力が磨かれました。英語学習の1番の近道は英語に慣れることだと思うので、それを実感できたことが1番の成果だと思います。

M.A.さん(工学府電子情報工学専攻物理応用工学専修 D2年)
自己紹介
私の専攻は応用物理学で、物理学的な視点から細胞内のダイナミクスを理解する研究に挑戦しています。私が英語を学ぼうと思った理由は、海外で研究をしたかったからです。私の研究は、国内にある知見だけでは研究を進められません。そのため、海外で研究をしたいと思ったのは自然な流れでした。英語deランチで知り合った友人のおかげで文部科学省のトビタテ留学Japanに採用されたのですが、コロナの影響でまだ、留学はできていません。たくさん学んで、パワーアップした状態で留学したいです。
英語学習のコツ
英語学習には三つのコツがあると思います。一つ目は続けることです。どんなに優れた学習方法を教わっても、それを実際に続けてみないと、英語力は伸びないからです。二つ目は一つの教材をやり込むことです。私はシャドーイングを一つの教材に対してやり込むことで、英語力が向上しました。教えてくださったGo Global TUATの先生には本当に感謝しています。三つ目は英語を一緒に話せる友達をつくることです。間違いを気にせずに英語をたくさん話すと復習ができて会話に慣れていきます。また、間違えても、大学にいる人は頭がいいので、文脈から内容を察してくれます。これからも間違えを恐れずにたくさん話したいと思います。
Go Global TUATの感想
英語deランチに参加していました。自己紹介にも書いたのですが、英語でランチで知り合った人のおかげで、文部科学省によるトビタテ留学Japanに合格できたました。英語deランチでの出会いで、1人での積み重ねが採用という成果に変わったのです。
英語力が向上してよかったこと
英語力が向上して良かったことは二つあります。一つ目は論文がスムーズに読めるようになり、研究の効率が上がりました。二つ目は海外の研究者や学生に質問ができるようになりました。そのおかげで、日本にいても、海外の研究者とウェビナーで有意義な議論ができています。
後輩へメッセージ
英語ができると見える世界が広がります。その感動は言葉では表現できないです。私も発展途上です。お互いに励まし合って、一緒に英語を頑張りましょう。
