安藤研究室 目標と方針

Tribology & MEMS Laboratory

 

世界で通用する研究を行う

研究の上での目標は、世界トップの研究成果を得ることを目標とします。研究を始めた段階では、知識やスキルがまだ十分に身についていない状態なので、学生にとっては難しいと思います。しかし、仮に目標に到達しなくても、そこを目指す過程が重要です。本や論文を参考にすることはとても重要ですが、 それまでに誰もやっていないことを自分でやらなければならないので、自分自身で考えて工夫していくことが必要になります。また、高い目標を掲げることは、深く広い知識を身につけ、実用的なスキルを身につけることへの強いモチベーションにつながります。


興味の追求と役立つ研究

得られた研究成果は、学会などを通じて世の中に発信します。そのとき大事なのは、その研究成果が世の中の役に立つことです。関連する研究を発展させるような学術的、科学的貢献でも良いですし、産業界や社会に直接貢献することでもOKです。 世の中に役立たない研究は、発表の機会すら与えられません。
自分の研究がどのような形で、科学や社会の発展に貢献するかを常に考えておくことは重要です。かりに、その道筋が狭くて遠いものであっても、誰に対してでも、自分の研究の意義を説明できることが、大事な目標の一つです。
もう一つ大事なのは、深く考えること、興味をもって追求していくことです。技術開発を目的とする研究で、目標が達成できたとしても、それはゴールでは無くスタートです。自分自身で深く考えることが無ければ、そこからスタートを切って研究を深化させていくことは出来ません。自分の研究内容については、世界で一番深く考えられるようになることが求められます。


予想を立てる、予断を持たずに結果を見る

現象を明らかにしていく過程、あるいは世の中に無いものを初めて作り上げていく過程で、予想を立て研究を進めても、思い通りにならないことがほとんどです。だからといって、見込みを持たないで研究を進めると、何らかの結果が得られても、深く考察を行うことが出来ません。まず、実験を行う前には予想を立てることが必要です。その上で大事なことは、得られた結果を予断を持たずに見ることです。予想と違う結果が得られた時が、チャンスです。結果が予想とは違った原因を探る過程で研究が発展していきます。


真摯に取り組む

研究室での研究は学生実験の延長ではありません。自分の研究テーマに真剣に向き合うことが求められます。卒業論文や修士論文の執筆は、目的では無く、結果あるいは手段です。自分の研究テーマに真摯に取り組むことが重要で、その中で技術者、研究者として成長していくことができます。常に手を抜いたり、自分を誤魔化したりして、それを回避してしまうと、大学生活の中で最も大きく成長する機会を自ら捨ててしまうことになります。


メリハリをつける

時にはギリギリまで頑張らなければならないこともありますが、頑張り続けるのは難しいものです。かりに長期間頑張り続けることができても、いつかは疲れてしまいます。研究に取り組むときは、手を抜けるところは手を抜くようにすることが必要で、それによって、重要度の高い問題に取り組むときに、全力を注ぐことが可能になります。常に100%の力を発揮することを目指すよりも、重要度を考えてメリハリを付けた方が結果的に良い研究を行うことができます。
適当に息抜きをしたりして、気持ちの中、生活の中にゆとりを持たせることも、ストレスのかかる研究と上手くつきあう秘訣です。 また、研究以外のこと(遊びも含めて)にも広く興味を持つように心掛けることも、とても大切です。