Eclipseのトラブル対処方法

 Eclipseのトラブルに悩まされている人は、担当教員やTA学生に遠慮せずに相談して欲しいのですが、授業時間外ですぐに相談できない場合も多いと思います。そうした場合、以下の説明を参考に、自己解決を図ってもらうとよいと思います。

1.Eclipseが起動できない、プロジェクトが作成できない、動作がおかしい、などの全般的な症状に対して

[対策1] 何らかの原因で、Eclipseの環境設定ファイル(.eclipseフォルダの中身)が壊れているかもしれません。その場合、環境設定ファイルを初期化してください。具体的には、C:\Users\"TUAT-ID"\(仮想デスクトップのホームディレクトリ)にある ".eclipse" という名前のフォルダを、”bk_eclipse" などの適当なフォルダ名に変更してください。この後、 Eclipse を起動すると ".eclipse" は初期のものが生成され(初期化され)、Eclipse が起動できるようになります。ただし、この操作を行うと、Eclipse の設定は初期状態に戻ってしまいます。トラブルが解消されない場合、或いはかえって症状が悪化してしまった場合は、”bk_eclipse" をもとの名前 ".eclipse"に戻してください。

[対策2] 仮想端末で作業している場合、ホームディレクトリに保存しているファイルサイズが制限容量(約1GB)ぎりぎりになっていると、動作がおかしくなります(自分のPC上のEclipseを動かしている場合は関係ないので読み飛ばしてください)。その場合、ホームディレクトリ(ZドライブのTUATキャビネット)のファイル容量をできるだけ減らしてください。必要のないファイルは削除する。残したいファイルは、自分のPCに退避するなどしてください。

2.第13回、第14回の課題で、ヘッダファイルgdi.hその他に原因不明のエラーマークが付いてビルドできない。

[対策3] このエラーは、Eclipseがgdi.hをうまく見つけることができないために発生しています。workspace内に保存しているファイルが多くなると負荷が重くなり見つけにくくなるので、一つの方法として、workspaceを一度、別の新しいフォルダに変更してみてください。操作方法は、Eclipseの画面上で

[ファイル] -> [ワークスペースの切り替え]->[その他]

と操作して、ワークスペースランチャー画面を開く。この後は、Eclipse の初期作業のところで行ったのと同様にして、新しいワークスペースフォルダを設定してください(中身が入っていない新しいフォルダを指定する)。

[対策4] ヘッダファイルを作業ディレクトリからきちんと探索するよう、プロパティに指定する。
操作方法は、Eclipseの画面上で、当該のプロジェクトを選択した状態で、メニューバーの
[プロジェクト] -> [プロパティ] をクリックする。

→[プロパティウィンドウ]が開く。左段のメニューの、
 [C/C++一般]を展開し(左の△(三角)をクリック) -> [パスおよびシンボル] を選ぶ。

→[パスおよびシンボル]画面が開く。
中央画面の、[インクルードタブ]を選択、さらに、
言語欄の[GNU C]を選択
[インクルード・ディレクトリ]欄で、[追加]を選択

→[ディレクトリパスの追加]画面が開く。
ディレクトリ欄に以下を入力する。
 /${ProjName}/src

さらに、その下の、[ワークスペースパス] にチェックを入れ、[OK]をクリックして閉じる。
戻った画面で、[適用して閉じる]、をクリックして終了する。

 上記の対応で殆ど修復できますが、まれに仮想端末システムやEclipse本体の原因でトラブルが発生することもあります。その場合は、総合情報メディアセンターの、受付(図書館1F)や、業務室(8号館5F)に相談してください。