バナナ萎凋病菌検出用LAMPプライマーセットの製品化について予告されました。
株式会社ニッポンジーンは、バナナ萎凋病菌およびそのレースを特異的に識別するLAMP用プライマーセットについて製品化に向けて現在準備中であることを公表いたしました。
SATREPSプロジェクトでは、Activity1でバナナ萎凋病菌およびそのレースの特異的分子識別技術の確立と実装を目指しています。
このたび分子識別技術の一つとしてLAMP法によってバナナ萎凋病菌およびそのレースを特異的に識別可能としました。
また、株式会社ニッポンジーンがそのLAMP法用の特異プライマーセットの合成サービスを準備中であることを公表いたしました。
・バナナ萎凋病Foc検出用Ce15 LAMPプライマー合成サービス (仮称)
・バナナ萎凋病菌Focレース4識別用SIX8 LAMPプライマー合成サービス (仮称)
・バナナ萎凋病菌FocレースSR4識別用 SIX7 LAMPプライマー合成サービス (仮称)
・バナナ萎凋病菌Foc用ポジティブコントロール (仮称)
(新パナマ病菌レースTR4は、Ce15陽性、SIX8陽性、SIX7陰性となることで識別できます)
【ニッポンジーンホームページ】
https://www.nippongene.com/kensa/info/info_index.html
【マニュアルのページ】
http://web.tuat.ac.jp/~satrepsbanana/manual.html
【LAMP法の解説】
LAMP法(Loop-Mediated Isothermal Amplification)は、標的遺伝子上の特異的配列に基づく複数プライマーを用い、鎖置換型DNAポリメラーゼによって反応させることで、短時間で爆発的な標的配列の増幅をさせる反応です。分子識別技術としてよく用いられるPCRに比べて、変性反応が必要なく定温で反応が進むため、サーマルサイクラーのような特殊機器を必要とせず、特異性が高く迅速に診断できます。