MOT 東京農工大学大学院 産業技術専攻

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特別招聘客員教授特別講義の開催報告

特別招聘客員教授特別講義の開催報告

農工大MOT(技術経営):イベント情報
2006.3.10更新

東京農工大学MOT専門職大学院技術経営研究科特別招聘客員教授特別講義を開催いたしました。

講義タイトル「日本企業のグローバル戦略」
加藤丈夫 特別招聘客員教授

講義報告

平成18年3月4日(土)加藤丈夫 特別招聘客員教授 (富士電機ホールディングス顧問、厚生年金基金連合会理事長)による特別講義が行われた。

講義のタイトルは、「日本企業のグローバル戦略」である。
受講者は、現在の1年生と、4月から入学してくる新入生、さらにはMOT教員が加わって、 約100名の盛況であった。
加藤先生は、富士電機の立て直しや中国・東南アジアへのビジネス展開に尽力され、その実体験に基づいて、 日本が技術立国していくための課題と今後の方向についての格調高い講義をされた。 参加者は、一様に、企業で苦労をされ、数々の障害を克服されてきた方のお話には、 さすがに得るものが多いと感服した。

加藤先生が最後にまとめられたポイント

1.グローバル化に対応する最強の専業軍団を作ること
(自分の得意分野を見極め、真剣に、「選択と集中」を徹底してやること)
2.消費地の事情に合わせて海外事業戦略を組み立てる。
(これが、グローバル化の基本)
3.本社は事情を知らないがコントロールしたがる。現地に任せるべきである。
(現場主義の徹底、現場なくして物つくりはできない)
4.人間尊重の経営
5.会社の中で起きている事を見えるようにする。
(トヨタは何故強いか? それは「見える化」である。)

特に、これからの日本を考えて、最強の専業軍団を作るために必要なことを理解した。
また、日本の農業問題をはじめとして、迫り来る危機に、 「何とかなるだろう」という危機意識の欠如を指摘され、 私達はもっと真剣に日本の将来に取り組んでいく必要を感じた。

講義後の懇親会では、加藤先生も長時間わたって、話に加わっていただいた。
ある学生は、うちは海外事業部が一つだが、地域別の海外事業部にする事を提案しようといっておりました。
ある学生は、加藤先生のような立場の方と親しくお話できたことに、感動しておりました。
今度入学する学生には、大いに農工大MOTの良さを感じたといって帰った一日でした。

農工大MOTは、古川先生のリーダーシップの下に、1年が過ぎようとしております。

さらなる飛躍への大きな一歩でした。

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