プロセスシステム工学

プロセスシステム工学(2010年度後期)

概要
化学技術者には、化学プロセスの中で起きている現象をより深く理解した上で、プロセス制御のために必要な情報を提供できる能力が要求されている。そのために必要な、化学プロセスのダイナミックッス(動特性)、すなわち、時間によって変化する応答について正しい知識を習得する。また、化学プロセスの現実的かつ合理的なモデルを組み立て、数式で表現し(数学モデルを作成する)、そのモデルを解く能力を養成する。さらに、それを、プロセス制御のために役立てる能力を養成する。
講義室: L1111教室
講義時間: 8:45~10:15
内容:(進行状況により変更の可能性あり)    
タイトル講義日資料
第1回: プロセス制御の基礎(1)
 プロセス制御の基本概念を学習する
10月4日(月) 説明スライド, クイズ
第2回: プロセス制御の基礎(2)
 簡単なプロセスを例にして現象のモデル化の方法を学ぶ(物質収支を中心に)
10月18日(月) 説明スライド, クイズ
第3回: プロセス制御の基礎(3)
 簡単なプロセスを例にして現象のモデル化の方法を学ぶ(熱収支と線形化)
10月25日(月) (前回資料), クイズ
第4回: プロセス制御の基礎(4)
 ラプラス変換を用いた制御系の微分方程式の解法を学ぶ
11月1日(月) 説明スライド, クイズ
第5回: プロセス制御の基礎(5)
 伝達関数、ブロック線図について学習する
11月8日(月) 説明スライド, クイズ
(11月15日(月)午前は学園祭のため休講)
第6回: プロセス制御の基礎(6)
 伝達関数の過渡応答について学習する
11月22日(月) 説明スライド, クイズ
第7回: 中間試験 11月29日(月)得点分布
第8回: フィードバック制御(1)
 フィードバック制御の概念を学習する
12月6日(月)説明スライド
第9回: フィードバック制御(2)
 閉ループ制御系の動特性と安定性について学習する
12月13日(月) 説明スライド,クイズ
第10回: フィードバック制御(3)
 過渡応答を用いたコントローラ設計について学習する
12月20日(月) 説明スライド,クイズ
第11回: フィードバック制御(4)
 周波数応答とコントローラ設計について学習する
1月17日(月) 説明スライド,クイズ
第12回: アドバンストコントロール
 少し進んだ制御手法について学習する
1月24日(月) 説明スライド,クイズ
第13回: その他の制御
 シーケンス制御などについて学習する
1月31日(月) 説明スライド,クイズ
第14回: プロセスコントロールとは何か 2月3日(木) 説明スライド
第15回: 期末試験2月7日(月)
テキスト:
橋本、長谷部、加納 著 「プロセス制御工学」第1版、朝倉書店 (2002)
成績評価:
最終評価は、中間試験と定期試験の成績を70%、演習、レポート点を30%の割合で、合計100点満点で評価する。成績はS, A, B, C, Dで評価し、Sは90点以上、Aは80以上90点未満、Bは70以上80点未満、Cは60以上70点未満、Dは60点未満で、達成度の合格ラインはC以上の60点以上とする。 尚、中間・定期試験の受験資格として、出席率が70%以上であることを条件とする。