プロジェクト紹介

研究の背景

東日本大震災に伴う電力不足により,計画停電に見舞われた一ヶ所集中型の企業では,その間仕事が成り立たない事態となりました.これをきっかけに節電手法やテレワークが注目され様々な取り組みが行われています.
しかし,現状の節電は人が機器ごとに対応するため節電効率に限界があるうえ,室温や明るさなど環境悪化による作業効率の低下が懸念されます.また,現状のテレワーク環境における通信手段はメールやテレビ電話に限定され,異なる場所にいる人々は互いの空気が読めないことによりコミュニケーションの齟齬が生じ,仕事の非効率化や不安感につながると考えられます.
そこで,私たちは,持続可能社会に向けて“空気を読む部屋”を実現することにより,人的負担の少ないシステムの構築を目指します.

空気を読む部屋とは

空気を読む部屋とは,人や集団の言外の情報から状況を把握・予測し,気を配ってくれる部屋を指します.

これらの例のように,“空気を読む部屋”を実現すると,人の外出を予測した機器の消費電力抑制や,相手の多忙さなどを考慮したスケジュール調整が可能になります.

プロジェクトの目的

本プロジェクトは,人の状態を推定可能なセンシングルームを構築することを目的とします.人の状態を把握・予測するために,まず対象となる人がどのような状態にあるかを計測します.その計測システムには,マーカ式モーションセンサやヘッドセットなどの様々な身体装着型センサがありますが,本システムでは在室者の負担を軽減するために非接触型センサを使用します.

システム構成: センサと計測対象

システムは,広角カメラ,マイク,温度・湿度・CO2センサ,電力センサ,デプスセンサ,RFIDなどによって構成します.

これらから環境の快・不快を明らかにし,活動状況として多忙度や活性度,対人関係としてキーパーソンや情報フロー,親密度などを推定していきます.