雑文リスト   荻野研トップ

情報発信の重要性(その3、ホームページについて)

 これまでに同じタイトルの雑文を2つ書いた。一つは「プレゼンテーション」、もう一つは「論文」を通しての情報発信の重要性と思いについてである。今回はこのシリーズの最終回となるホームページについて書きたいと思う。そもそも「ホームページ(HP)」という言葉は、「ウェブサイト」の「最初のページ」という意味であるといった議論が平成最初の頃にはあったような気がするが、自分はHPを好んで使う。

 研究室のHPに関しては研究室を主宰した2000年から少し遅れて、学生さん(影山さん、2005年度修士修了)にフレームを作ってもらって、何代か後の別な学生さん(清水さん、2008年度修士修了)が、今に近い形でリニューアルしてくれて当時は、構成メンバー、論文とか学会発表のリスト、授業のコンテンツなどをアップして、狭い意味での情報発信ツールとしてしか意識を持っていなかった。いわゆる「他の研究室でもHPを公開しているので、とりあえず作っておくか」的な「やっつけ仕事」になっていたように思う。それ以降は、自分が直接少しずつではあるが、コンテンツを追加したり改訂を行ったりして現在に至っている。HP作成ソフトを使っているとはいえ、Facebookやblog等のSNS系ツールと比較しても、HTML記法によるページの作成は面倒でHPのフレームで画面を分割するやり方も時代遅れ感が満載とも言えるが、ここをいじる元気は今のところなく、「見た目よりコンテンツ勝負で」ということを大義漢字の間違いを修正しました。5/27)として掲げている(コンテンツもショボイと言われると、耳が痛いが)。

 ここ2-3年、自分の裁量で使える時間が増えた(ような気になっている)。それ以前の独楽鼠のように日々を過ごしていたことと比べ、いろんなことを考えるようになり、その一環でHPについても「やり方」「意義」を再考することにした。今、最も重視しているのが「やっつけ仕事」のころにはあまり考えなかった「読み手(閲覧者)」への意識である。繊維学会のHPのリニューアルする作業に関わったとき、デザイナーの方から指摘された通り、「読み手」、「目的」に合わせて、コンテンツを作り上げていくことはとても重要なことだと認識はしていたのだが・・。ずいぶんと長い時間が経ってしまった。

 研究室のHPの場合、想定できる「読み手」は下記のとおり・・・

1)研究室配属決定を前にした農工大の学部生
2)大学院進学を考える他大の学部生
3)研究内容などに関心がある研究者の方々(学生さんも含む)
4)研究室の現役学生さん
5)研究室のOB、OG
6)知人・友人

 私が重視しているのはこの中で4)~6)であって、要するに研究室の活動記録を、近い人たちの顔を思い浮かべながら残す「コンテンツ作り」を中心にしたいと思っている。情報発信という意味で、強力なコンテンツにはならないかもしれないが、こうすることでHPの「更新感」も出て、1)~3)の「読み手」に対しても、そこそこアピールできるかなと思っている。

 今の時代、HPなどそれほど魅力的なWEBのツールでないことはわかってはいるが、ときどき研究室のHPを訪れてくれたときに、OB/OGの皆さんには、日々の業務等で多忙な中でホッと息をつけて、ノスタルジーに近い感情が芽生えるような、現役の学生諸氏には、研究のモチベーションが上がり、研究室への帰属意識を醸成し、知的好奇心を喚起できるようなコンテンツを提供し続けていけたらと考えている(現状で研究パートが全くダメなので、ここの充実が喫緊の課題ですが・・・、あと現役学生諸氏の研究活動をサポートできるようなコンテンツも欠落しているので、ここもなんとか・・)。

 OB/OGを含めて日頃疎遠になっているお世話になった人、懇意にしていた人たちに対して、普通に承認欲求に近いものを持っているので、本当は自慢話の一つでもしてみたいとは思うが、そうは世の中自分の思った通りには回らないので、その代替として「生きて活動しているので安心して下さい」的な生存確認の意味合いの自己満足的なコンテンツ(こんなバカエッセーもそうだが)も、発信しているという部分もあるし、おそらく閲覧者もとても少ないという現状もあるが、これから頑張るということで、まあいいです。




おまけ(2011年算数オリンピックより)


5つの整数の中から3個の整数を選んで和を計算する。
この和を小さい順に並べると、35, 46, 47, 48, 49, 51, 60, 62, 63となった。
3つの整数の組み合わせは全部で10通りなので、1つの和だけは2回出てくる、それはどれか?




解答
49(答)
問題文にもあるように和の組み合わせは5C3で10通り。1つの和につき3個の整数の和なので、全部で30個の整数が登場するので、一つの整数は全部で6回ずつ足されることになる。


そうすると問題文の和を全部足すと・・・

A×6 + B×6+ C×6 + D×6 + E×6 =(A+B+C+D+E)×6

となり、6の倍数となる。問題文の9個の整数の和は461であり、6で割ると5余るので、10個の整数の和が6の倍数となるには、2回出てくる整数は6で割ると1余る数でなければいけない。したがって求める整数は49となる。

(2019.5.26)