農工大の樹 その22
ニセアカシア

tree22.jpg (25767 バイト)


ニセアカシア(別名,ハリエンジュ)
(マメ科ニセアカシア属の種,学名:Robinia Pseudo-acacia Linn.)

 この種は高さ15m,胸高直径40cmに達する北米原産の落葉広葉高木で,日本には明治8年頃に渡来したとされています。ニセアカシアは学名を直訳したもので,一般にアカシアと呼ぶのがこの種です。また,ハリエンジュはエンジュに似ており,葉の付け根に一対の針があることからつけられた名前です。5〜6月にはフジに似た白い花が垂れ下がって咲きます。エンジュ,イヌエンジュと似ていますが,それらにはトゲがなく,黄白色の花が上向きにつくことで区別できます。この種は貧栄養の立地にも耐えて生育します。そのため,戦後の一時期,各地で砂丘の初期緑化,あるいは崩壊防止のために盛んに植えられました。しかし,役目を終え伐採しても,強靭な生命力のため株から次々に萌芽を出し,絶えることがありません。しかも,材が硬く,枝にトゲがあるため扱いも大変です。この樹木が悪いわけではないのに,人間の都合によって今では厄介者の扱いをされることも多いようです。

(農学部教授 福嶋 司)


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