農工大の樹 その2
アカマツ

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アカマツ
(マツ科,学名:Pinus densiflora Sieb. et Zucc.,別名 メマツ,漢字:赤松)

 アカマツは樹高30m以上,直径1m以上になり,明るいところを好む陽樹です。本州,四
国,九州に広く分布し,北海道南部,朝鮮半島,中国東北部にも生育しています。幹上部の樹皮が赤褐色であることからこの名がつき,下部は暗赤色で亀甲状の割れ目ができます。葉は二枚で短く,軟らかです。掛軸などに岩山と共に立派に描かれているのは自然生のものですが,広く植林も行われてきました。また,マツノザイセンチュウの被害で大量に枯死し,社会問題となったことは記憶に新しいところです。用途は広く,用材,パルプ,薪炭の他,水に強いことから古くは堤の杭に利用され,これを燃したススは墨に加工されました。樹脂が多く,根から採った油(松根油)は大戦中にガソリン代わりに使用されたそうです。
 府中キャンパスには各所に大きなアカマツが見られますが,これは東京帝国大学の実科時代,この地が演習林であったことを示す名残です。
 大事にしたい木の一つです。

(農学部教授 福嶋 司)


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