研究室所有のフーリェ変換型赤外分光光度計(専用WSで制御)のスペクトルデータをWindowsで処理するために制作したプログラム.主な機能は16スペクトルの同時表示(スペクトルをマウスでつまんで移動させることもできる!)・四則演算(スペクトル間およびスペクトルと数値)・ベースライン補正・ピーク位置読み取り・印刷.
読込可能なスペクトルデータは,IRTOPCで変換済みのJASCO FT/IR-8000ファイル,JEOL JIR-7000.現在のバージョンでは,Gaussian94/98の出力ファイルの振動数データをスペクトルパターンとして表示することもできる.読み込み時には振動数と強度をExcelに適したフォーマットでクリップボードに転送する.
下の図は,デュワー型ピリジン(黒,上向きのピーク)の赤外吸収スペクトルとDFT計算によって予測された2種類デュワー型ピリジン(青:タイプI,緑:タイプII)のパターン.全体を眺めるとタイプIのみが生成していることがわかる.

(作)正式版をVisualC++で作るつもりで,まず,アルゴリズムやユーザーインターフェース研究用にVisualBasicで作ってみたのですが,全コードを書きなおすには時間不足で試験版に機能を付加して使っています.初期版が出来た当時(M1,1995年)は,使い物にならないほど表示が遅く早く移植しようとしていたのですがPCの進歩が早くてとりあえず使えるのが移植が進まない理由でもあります.
JASCO FT-IR/8000のスペクトルデータをSpectrumViewr用バイナリーファイルに変換.Spectrum Viewerと同時開発.ハードウェアを直接制御しているためPC-9801互換機専用.※ディスクフォーマットを独自に解析したため分解能 0.5 cm-1以外のデータは変換できません.
(作)PC/AT互換機への移植とすべての分解能に対応したいのですが時間と資金が...