• 氏　名　：長　岐　滋
  　　　　 　　NAGAKI, Shigeru

• 所　属　：工学部・機械システム工学科・教授

• 講　座　：システム基礎解析講座　材料力学研究分野

• 専　門　：固体力学

• 担当講義：

  材料力学�T（学部1,２年）

  材料力学�U（学部２年）

  機械構造強度特論（大学院）

• 主な研究テーマ
  1. 空孔を有する材料の弾塑性構成関係
  2. 偶応力を考慮した弾塑性構成関係>
  3. 剛粘塑性体の熱連成有限要素変形解析
  4. 結晶のすべりを考慮した有限要素法解析
  5. 弾塑性有限要素法による応力・変形解析

• 研究業績(1991-1996)の一覧

  　

連絡先:
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　　　東京農工大学工学部 機械システム工学科
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１．空孔を有する材料の弾塑性構成関係

金属材料の延性破壊に重要な役割を果たす材料内部の微視的な空孔について，その形状や分布形態が巨視的な弾塑性変形挙動に及ぼす影響を理論，実験の両面から検討している．損傷力学モデルを利用した異方性降伏関数を用いて，延性破壊の過程をシミュレーションすることなどを目指している．

材料の微視構造を巨視的な塑性力学の枠組みに取り入れる手法として，極性ベクトル(Director vector)を導入した偶応力弾塑性構成関係について研究している．寸法効果やひずみ勾配の影響を考慮した応力-ひずみ関係を確立することが目標である．

金属材料の高温における非弾性変形挙動を剛粘塑性有限要素解析によってシミュレーションする手法を開発する．特に剛塑性解析だけでは考慮できない弾性ひずみの影響を近似的に取り込む方法を開発している．

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1. 長岐滋, R.Sowerby, 空孔を含む材料の塑性変形と異方性降伏関数, 日本機械学会論文集，57-539A(1991)1610-1615.
2. Nagaki,S., M. Goya and R. Sowerby, An Anisotropic Yield Function for Porous Metal, Materials Science and Engineering, A142(1992)163-168.
3. Goya,M., R.Soweby and S.Nagaki, Yield criteria for ductile porous solids, JSME Int.J., 35(1992)310-318.
4. Nagaki,S.,M.Goya and R.Sowerby, The infuluence of void distribution on the yielding of an elastic-plastic porous solid, Int.J. Plasticity, 9(1993)199-211.
5. Nagaki,S., S.Kamohara and H.Takenouchi, Plastic deformation of perforated sheets and an anisotropic yield function, Advances in Engineering Plasticity, ed. W.B.Lee,(1993) pp.433-438.
6. 柿本頼輝,長岐滋,板垣信一,阿部武治, 鉄の塑性変形に伴う表面粗さの観察と波長の周波数分析, 日本機械学会論文集, 59-564A(1993)1888-1894.
7. Nagaki,S, Y. Nakayama and T. Abe, Plastic Deformation of Perforated Sheets as a Model of Damaged Materials, Computational Mechanics '95 (eds. S.N.Atlur, G.Yagawa and T.A.Cruse), 2(1995)1922-1927).
8. 田中喜久昭，長岐滋，井上達雄, 弾性力学と有限要素法, 大河出版，223頁(1995).
9. 井上達雄，田中喜久昭，長岐滋， 固体力学と相変態の解析, 大河出版，175頁(1995).
10. Nagaki, S., K. Tanaka and F. Inotani, On Couple Stress Theory of Elastic-Plastic Materials with Director and Slip Triad, Materials Science Research International, 1(1995)157-162.
11. 長岐　滋， ひずみ勾配・偶応力を考慮した塑性理論, 塑性と加工，37-424(1996)470-476.
12. NAKAYAMA,Y., S.NAGAKI, T.ABE, Relation between Damaged Due to Circular Holes and Local Deformation of Perforated Sheets, Proceedings of AEPA '96 ,pp297-302.
13. 中山恭秀，長岐滋，阿部武治, 規則分布多孔平板の降伏応力と異方性降伏関数, 日本機械学会論文集,A62-600(1996)1877-1882.
14. 中山恭秀，長岐滋，阿部武治, 不規則分布多孔平板の降伏応力と異方性降伏関数, 日本機械学会論文集,A62-602(1996)10月号掲載.
15. 中山恭秀，長岐滋，藤本順也，阿部武治, 不規則円孔分布多孔平板における塑性変形と局所的な損傷状態の評価, 日本機械学会論文集,A62-604(1996) 12月号掲載

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1999.12.09　更新