繊維技術研究会講演会
更新日:2017/3/7
「アラミド繊維開発の裏話」
青木 昭宏 氏 (京都大学工学博士(1994),山形大学客員教授(2000),農工大朝倉研非常勤職員(2005〜),元 帝人)
<講演内容>
NOMEX,KEVLARはDuPont社のアラミド繊維(全芳香族ポリアミド)の代名詞であり、アラミドという一般名が与えられた後も、アラミドといえば他に思い浮かばないほどの存在感を保持しています。
また耐熱難燃(メタ系)高強力高弾性率繊維(パラ系)として40年以上経った今でも圧倒的なシェアーを誇っています。
これらが市場に出た時、世界中の主要な繊維メーカはこの一角に食い込もうと研究開発にしのぎを削りましたが、結局ものにすることはできませんでした。その中にあって、帝人のみがメタ系のみならずパラ系のアラミド繊維の開発に成功し、現在もコーネックス,テクノーラとして主力製品となっています。この両繊維の開発研究の主要研究員として携われたことは大きな誇りです。
今回は、公表されている製品解説、技術資料には表れない開発の裏話、さらには高度成長真っ盛りの時代の古き良き時代の研究環境といったものが伝えられればと思います。
開催日時 | 3月21日(火) 13:00〜15:00 |
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会場 | 科学博物館3F講堂 |
その他 | 予約:不要 入場:無料 繊維技術研究会についてはこちら |