東京農工大学科学博物館

繊維技術研究会講演会

更新日:2015/1/9

 「電子顕微鏡について−どうして小さいものが見えるのか−」伊達 直毅(繊維技術研究会会員)
現在電子顕微鏡は大きな変化の時期を迎えています。電子顕微鏡の発明以来、長年の課題であった球面収差補正が可能となった結果、色収差の影響が明白となり打開への動きが活発になっています。
  球面収差補正の基礎理論は電子顕微鏡の発明後間もなく構築され、各国で試行錯誤が繰り返されましたが、機械精度及び制御技術が伴わず良い結果が得られませんでした。
別法による装置性能の向上が優先されて来た中で、ドイツの研究者が地道な研究の結果打開策を学会で発表された際に関係者にとって大変な驚きとショックでした。
電気設計者として走査型電子顕微鏡の設計に携わって参りましたが、球面収差補正の発明初期にドイツの方々との関わりを持たせて頂きましたので、その際の裏話を含め分かりやすくお話しさせて頂きたいと考えております。

開催日時 1月31日 13:00〜15:00
会場 科学博物館3階講堂 
その他 来聴自由
繊維技術研究会についてはこちら