リーディング大学院

活躍するフィールドは 「地球」 グリーンクリーン食料生産を支える実践科学リーディング大学院

現在、全世界における食料の大部分は石油エネルギーに依存し、気候変動や資源の枯渇など、食に関する多くの問題が地球の未来を
脅かしています。人類が生命を維持し、豊かな生活を送るためには、食の生産性やエネルギー依存形態の早急な変革が欠かせません。

今、求められるのは、これら地球規模の究極的な課題に挑戦していく、国際的な理系リーダー。その“イノベーションリーダー”を育成するのが、東京農工大学 グリーン・クリーン食料生産を支える実践科学をめざす 「リーディング大学院」です。

設立の目的 即戦力となるイノベーションリーダーの養成

「美しい地球持続のための全学的努力」を基本理念に掲げる東京農工大学は、農学部と工学部を併せ持ち、その融合分野を先進的に
研究して、社会に貢献してきました。民間との産業連携を積極的に推進している点にも定評があります。

学部で得た農学や工学の技術を基盤に、人類生存の究極課題に熱意を持って挑戦する人材を育成するために設立されたのが
「リーディング大学院」です。

  • 基盤

    東京農工大学の学部で得た
    「農学」や「工学」の技術

  • リーディング大学院

    人類生存の究極課題に
    挑戦する人材を育成

  • イノベーション

    食料生産の大部分を
    石油エネルギーに依存する
    世界的危機から脱却し、
    新しい食料生産の時代を創出する
    “イノベーションリーダー”の養成

日本が国際社会の中で存在感を発揮し、発展していくために最も必要なのは“イノベーション”だといわれています。
イノベーションとは、今までにない新しい価値を生み出し、それを世の中に提案し、持続的な変化を生み出すことです。

リーディング大学院は、食料生産の大部分を石油エネルギーに依存する世界的危機から脱却し、新しい食料生産の時代を創出する
“イノベーションリーダー”の養成を目指します。

プログラムの特長 実学に加え、イノベーション創出力・国際展開力・人間力を育成

プログラムは、実学(実践科学)の代表分野である農学と工学の融合基盤を備え、さらに、イノベーション創出力・国際展開力・
人間力を備えたリーダーの養成を目的としています。

リーダーには、専門分野における先端的研究開発の経験のほか、多様な科学技術領域を理解し、判断、評価する能力、そして実現力や展開力など幅広いスキルが求められます。これらの総合的な実力を養うためには、産学官連携や海外連携を活用した実践型教育も
不可欠です。

  • 特長1

    5年一貫の実践教育

    従来の博士前期課程(2年)と博士後期課程(3年)を貫いた、5年一貫教育システムを採用。2年と3年の区切りをなくしたことにより、より戦略的な実践型教育が可能となりました。

  • 特長2

    キャリア開発プログラム

    入学後の6カ月間は、キャリア形成の方向性を見いだす期間。学生全員が「キャリア開発プログラム」を履修し、
    自己形成の目標設定とその実現方法を明確にします。この期間は、複数のメンター(企業メンター、教員メンター)から指導を受けながら、さまざまな角度から刺激と知識を得ることができます。

    入学6カ月以降は、イノベーション科目、国際科目においてコースワークを構築して履修。研究室ローテーションに
    より3名の教員から研究指導を受けることができます。

  • 特長3

    人間力強化の「基盤科目」

    日本語表現、デザイン、芸術、説得力、創造力、持久力、交渉力などの「基盤科目」を設置。人文学系科目や語学科目によって身につく総合的な“人間力”の強化にも力点を置いています。

  • 特長4

    実践型インターンシップや海外留学

    企業に出向く実践型インターンシップや海外留学(長期海外派遣)を経験できる社会交流科目を強化。グローバルな「実践力」を鍛えます。

    学生に自分の裁量で使える研究費を与え、自らの意思と判断で学会への参加や調査を行える仕組みも導入。学生の
    積極性や主体性を養います。

  • 特長5

    国内外の産業界や大学と連携

    東京農工大学がこれまでに培ってきた世界第一線の大学や研究機関との連携。産業界や国際機関などとともに
    グローバルな教育ネットワークを形成し、リーダー養成に向けた教育プログラムを実施しています。

企業の採用担当者様へ グリーンクリーン食料生産を支える実践科学「リーディング大学院」は
地球規模の課題に挑戦する理系リーダーを育成しています

東京農工大学では、国際社会で活躍するイノベーションリーダー養成を目的として、文部科学省博士課程教育リーディングプログラムに採択された「リーディング大学院」を設置いたしました。

修士・博士一貫(5年一貫)の学位プログラムを通じ、食料、環境、エネルギーなど地球規模で取り組むべき問題に対して、幅広い
産業分野で活躍可能な博士を輩出いたします。プログラム修了時には民間企業などで即戦力となることを目標としています。

食料、環境、エネルギーに関する卓越した専門性、広範な知識、豊かな教養、国際性、リーダーシップなどを備えた人材と
その実績は、既にさまざまなシンポジウム、フォーラムでも高い評価を得ており、未来を切り開く新時代のリーダーとして大きな期待を集めています。

在学生からのメッセージ チャンスは自分自身で作る!
専門性とグローバルな視野を社会に貢献する力に

自分を成長させる「5年間」

実践科学リーディング大学院 久保田 有紀さん

私は(修士課程1年のとき)、化学メーカーを志望して一時就職活動をしたことがあります。その過程で、化学の専門知識だけではなく、物理や機械、農学、医学などさまざまな知識の必要性を痛感。博士課程への進学を決意したんです。

「リーディング大学院」は5年一貫。この5年間の学習を自分自身でプランニング
できるのが魅力です。私は工学部所属ですが、工学部指導教員だけでなく、農学部の
先生方からも指導を受けることができ、プランニングの幅が広がりました。また、最初の2年間は、ラボローテーションによって3つの研究室を回れるので、いろんな分野の研究に触れることで、視野が大きく開けました。

海外への留学制度も充実しています。私は、アメリカのペンシルバニア大学に半年間
留学したほか、フィリピンでのインターシップ、オーストラリアの学会参加や留学も
体験。海外経験を通し、交渉する力、飛び込む勇気、予想外の事態に対処する力も
養われたと思います。

「リーディング大学院」には、自分を成長させるチャンスがたくさんあります。進学を考えている方もぜひ、「リーディング大学院」の5年間で自分の視野を広げて欲しいと
思います。

多彩な海外経験が大きな糧に

実践科学リーディング大学院 若松 弘起さん

科学者として国際的に活躍したいという思いから、「リーディング大学院」への進学を志望。海外で学ぶ機会、企業の方々とふれあう機会が多く、社会を見て学べることが
決め手となりました。

5年一貫のプログラムでは、前半2年が未知の分野へのチャレンジ。海外留学を
はじめ、やりたいことにのびのびと挑戦し、後の3年間は、「これだ!」と決めた道に
突き進むことが可能です。

大きな経験となったのは、リーディングプログラムに参加している全国の大学院生が
集まる大会において、砂漠でもレタスやイチゴなどの食料生産ができるというプランを
描き(最優秀賞を受賞し)、実際にサウジアラビアに赴いて可能性を探ってきたこと。
現在は、2~3カ月に1度、UAE大学に通って学生や農業機関と交流し、過酷な環境で食料生産のシステムを構築できるかなどを研究しています。

「リーディング大学院」の魅力は、先生方との距離が近く、サポートが受けやすい
こと。また、他学部の学生との交流も盛んで、気軽に相談できる仲間がいることです。
進学を考えている方は、未熟でもいいので、大きな目標を持ってプログラムに参加して
もらいたいと思います。

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