学内の動き T行事・イベント
◎ 公開講座を開催
公開講座を開催しました。

<学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会>
 7月25日(水)から26日(木)に、農学部1号館2階第1学生実験室において公開講座「学校教員のための遺伝子組換え実験教育研修会」が開催され、中学・高校の理科系教員9名が受講しました。本研修会は、「教育目的組換えDNA実験」のガイドラインが文部科学省で制定された2001年に、筑波大学遺伝子実験センターと東京農工大学遺伝子実験施設が全国の国立大学遺伝子実験施設に先駆けて開催したもので、今年で18回目となります。
 研修会は、リテラシーとしての遺伝子教育を目標として米国で開発された教材を利用して行われました。オワンクラゲ由来の緑色蛍光タンパク質の遺伝子を含むプラスミドDNAを大腸菌に導入し、翌日に大腸菌のコロニーを観察しました。紫外線(ブラックライト)照射下でプレート上の大腸菌のコロニーが緑色の蛍光を放つ様子から、遺伝子が発現して緑色蛍光タンパク質が蓄積しているかどうかを知ることができます。
 今回受講した教員の方々の指導の下、中学や高校の授業での同実験を通して、分子生物学に対する生徒たちの興味が高まることが期待されます。
 
実習の様子 遺伝子発現誘導の観察
 
<ジュニアサイエンスプログラム「ホログラムを作ってみよう!」>
 8月4日(土)に、科学博物館の多目的実験室において、中学生を対象に、ジュニアサイエンスプログラム「ホログラムを作ってみよう!」を開催しました。次世代の映像技術であるホログラフィーの原理を学び、実際にホログラムを作製することで、最先端のフォトニクス技術を学べる内容です。保護者を含めて15名の方にご参加いただきました。
 実験に先立ち、ホログラフィーの概要や原理、実験方法について、スライドで噛み砕いて説明しました。その後、暗室で一人ずつ、ホログラムの撮影を行いました。レンズによるレーザー光の拡大、光学部品の設置、シャッターを用いた露光時間の調整、フィルムの現像など、研究用の機材を使った一連の実験を、参加者は面白そうに行っていました。現像が終わり、フィルムを乾燥させると、少しずつ立体像が現れてきます。リアルな立体像が見えて、驚く声が聞かれました。完成したホログラムは、記念に持ち帰ってもらいました。
 楽しい実験を通して、科学への興味を喚起できたのではないかと思います。今後も継続して実施できたらと考えています。
 
 
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